家族
うちの夫はわたしと同い年。 わたしよりさらに白髪にはなっているものの、 とにかく「おじさん化したくない(本人談)」とのことで、 人一倍気を付けて暮らしている。 晩酌する日は炭水化物を摂らないとか、人と会う前には緑茶でうがいするとか。 「鼻毛が出…
先日、かあさんの7回忌を済ませました。 本来の命日は2か月近く先だったのですが、 娘が帰省している間に済ませることにして、寺の住職に連絡しました。 仙台に住んでいる長女が命日に法要を依頼していると思うが、 事情があってそちらには欠席すること、 家…
娘の衝撃の恋のお話、 もうそろそろ時効だと思うので…。 数年前、当時高校生だった娘は「恋」を経験しました。 でも、片思いのお相手は意外過ぎるほど意外な人だったのです。 学校の長期休みを使って、 娘は2週間ニュージーランドへ短期留学しました。 ホス…
まずこちらの記事をお読みください。 http://blogs.yahoo.co.jp/joy_spring2010/10576292.html 息子が公務員試験に合格し、 さらに娘が第一志望の美大に合格した。 朗報をお知らせしようとM子おばちゃんの家に久しぶりに電話したら、 従妹のNちゃんが出た。 …
朝から実家で義母のあいさつ回りに付き合っていた夫が帰宅、 「言いづらいことなんだけどさ・・・」と話を切り出した。 義母から年末の工務店の大掃除の手伝いを頼まれた、 それから、元旦に年始の客が来るから、そのお茶出しの手伝いをしてくれないか、 と…
(まず、「認知症」書庫内の「大荒れの通院日、または『あ~あ、やってらんない!』」をお読みください) 昨日は結局、夫が時間給を取って施設のケアマネさんに謝りに行った。 それから、夫は実家へ行き、義母にお説教して来たそうだ。 しかし、当然「のれん…
「わたし、もうおばあちゃんちの手伝いへは行きませんから。 就活で忙しいしもう冬休み以降来られませんって言って来たから、 もしおばあちゃんが手伝いに来て欲しいって言ったら断ってくださいね」 いつも穏やかな息子が珍しく怒った様子でそう言った。 旧…
今朝のあさイチのテーマは「流産」。 一人目の子供を妊娠していたときのこと。 産婦人科で受診待ちしていたら、 診察室から泣きながら女性が飛び出してきた。 そして、待合室で待っていた夫らしき男性に向かって 「赤ちゃんが死んじゃってるんだって! おな…
何度も記事にしている通り、 現在老人ホームに入っている義父は筋金入りのDV男だった。 義母はそのDVに50年さらされて来たのだ。 「わたしは、子供たちに恥をかかせたくないからと 必死で耐えてきたんだ」と義母は言うのだが・・・。 実はDVでひどく傷付いた…
「あたしさ、結婚したら子供を産もうと思うんだ」 高1の娘が夕飯の時に突如としてそう言った。 「へえ?」真意を測りかねているわたしに娘は、 「だってさ、子供を産まなかったらさ、あたしのことなんか 死んだらみんなすぐ忘れちゃうんだよ。 子供を産めば…
郷里の仙台にあるお寺でかあさんの三回忌があった。 読経、お焼香が済み、「これで終わりとなります」と和尚さんが言った。 それから和尚さんはわたしたちに向かって、 「ご実家のご仏壇に仏像がありますよね」と話し始めた。 「ご実家に伺ってあのお仏さま…
昨日「救急車を呼んでくれ!」事件(http://blogs.yahoo.co.jp/joy_spring2010/11928676.html参照) を起こした義父だが、その前日、義父の喜寿と義父母の金婚式を祝う会を、 夫の妹夫婦とその子供たち&わたしたち夫婦とうちの娘とで行った。 記念品(義父…
前の記事にコメントをくださった、matu8さんのブログに行ってみた。 102歳になる、Qちゃんというおばあちゃんとの日常が、 楽しくほのぼのと綴られていた。 いろいろなところへ出かけるQちゃん。 東日本大震災で被害が大きかった名取市閖上(甥っ子の親友…
夫婦仲良く、なんて夢のまた夢なんだろうか。 亡くなったとうさんは亡くなったかあさんをずっと愛していた。 かあさんが残念ながら他人を愛する能力の欠けたひとだったために、 とうさんの愛は最後まで一方通行のままだったけれど。 かあさんが亡くなる15年…
もうすぐとうさんの1周忌だ。 「去年の今ごろとうさんは・・・」 この1年数えきれないくらい繰り返してきたことだけれど。 もうじき、「去年の今ごろ」を思い出してみても、 生きてるとうさんの姿がなくなってしまう日を迎えるのだなあ。 もしも、あのとき・…
住んでいる町のすぐそばに山がそびえている。 真っ白なクリームを厚塗りしたような姿だったはずが、 いつの間にかクリームは筋状に残るだけになり、 青空に黒々とした山肌が映える夏山になっていた。 「ああ、いつの間にかすっかり夏の山になっている」 そう…
録画しておいた「ためしてガッテン20周年スゴ技39連発!」を見た。 認知症になってしまった義父の役に立つものがあれば・・・と思ったのだけれど、 他にもびっくりするような情報を得ることが出来た。 無痛性心筋梗塞。 痛みなどの自覚症状が全くない心…
先達の言葉は実に奥が深い。 哲学者はこう言ったそうだ。 「あれか、これか」。 そう、あれも、これもは、出来ないのである。 夫と暮らすようになって悲しかったことは、 夫が猛烈な仕事人間だったことだった。 子供が生まれるまで、わたしは社宅で一人ぼっ…
このところ3、4年ほど、夫へのクリスマスプレゼントとして 美味しい日本酒とそれに合うおつまみをお取り寄せしている。 新婚だった頃。 夫は「不味い」という単語を知らない人だった。 新婚旅行から帰って来た翌日、野菜炒めを作って出したら、 ものすごく…
和歌山の知人からみかんが届いた。 開けてみなくちゃ、と思ったけれど、なかなか開ける勇気が出なかった。 とうさんがまだ実家で一人暮らししてた頃。 二日に一度実家へ行ってたわたしに、毎回買い物リストが送られてきていた。 そこに、しょっちゅう書かれ…
いつも夜に爪を切っていたからだろうか。 ふた親の死に目に遭えなかった。 入浴中の心不全で亡くなったかあさんは仕方がないとしても、 とうさんの死に目にも遭えなかったなんて。 「おとうさまがいつ亡くなるか、それは誰にも分かりません。 1週間後かもし…
とうさんが亡くなってから、いつの間にか半年以上過ぎた。 かあさんの死後、とうさんが亡くなるまでの半年間は、 本当に宝物のような思い出がいっぱいの日々だった。 しかし、いくつか、思い出すだけで胸が締め付けられるように苦しくなる思い出もある。 「…
わたし自身が抗うつ剤の離脱症状に苦しんでいた頃。 物忘れがすさまじくなり、「認知症」を疑ってMRIを撮り、認知症検査を受けたことがあった。 内緒で検査を受け、認知症の所見はないと診断されてしばらくしてから、 かかりつけの精神科のドクターに「実…
亡くなったとうさんは、化学の教師だった。 学校が休みになると、学校で着ている白衣を持ち帰って来た。 買ったばかりのものでも、薬品でいつも穴が開いちゃってて、 かあさんは「すぐ穴開けるんだから~」とこぼしてたっけ。 わたしがまだ小さかった頃、と…
大安吉日を選んで、かあさんの1周忌が行われた。 仙台市内の菩提寺にねえさんちとわたしんちの家族7名、 プラスかあさんの妹2名の計9名が集まった。 去年のかあさんの告別式の日は快晴で、 葛岡の斎場の辺りは紅葉が美しかった。 葬祭会館のマイクロバスにと…
かあさんの1周忌が近づくにつれ、 とうさんのことを思い出すことが多くなった。 とうさんは最後の半年間で、 わたしに「ありがとう」の大切さを教えてくれた気がする。 かあさんは「ありがとう」と言わないひとだった。 「あら、悪いこと」 「あら、、申し訳…
かあさんを突然亡くしてうつ状態に陥ったとうさんは、 メンタルクリニックで薬をもらって飲んでいた。 それはそれで、効果は確かにあったのだが、 一方で恐ろしい副作用も出てしまった。 「パーキンソン症候群」。 パーキンソン病のような症状が出ることから…
楽天がロッテを下し、ついに日本シリーズ進出だって。 仙台はお祭り騒ぎだろうなあ。 とうさんにも見せてやりたかった。 とうさんは野球が大好きだったんだもん。 長年ジャイアンツのファンだった。 毎年、テレビを見ながら、ラジオを聞きながら、 「采配が…
紅玉が出回る季節になった。 農協直売所に行くと、小ぶりな紅玉が5個で250円前後で売られている。 3袋買って、2種類のジャムを作ることにした。 りんごを割って、芯を取って、皮をむいて、いちょう切りにしてレモン水に浸けて。 機械作業をこなしているうち…
夫が東京本社へ1週間ほど出張することになった。 息子にも会うと言うのでお菓子を焼いた。 コーヒーとシナモンで風味を付け、くるみを入れたビスコッティと、 ココナッツとチョコチップをたっぷり入れたクッキーと。 「そうだ、とうさんにもあげよう」 クッ…