まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

かあさんの7回忌

先日、かあさんの7回忌を済ませました。

本来の命日は2か月近く先だったのですが、
娘が帰省している間に済ませることにして、寺の住職に連絡しました。
仙台に住んでいる長女が命日に法要を依頼していると思うが、
事情があってそちらには欠席すること、
家族4人だけで早めに法要をお願いしたいことを話すと、
住職はあっさり承諾してくださいました。

当日。
お布施とお花一対、三方に山盛りにする
果物とお菓子を持って来るよう指示がありました。
お彼岸が近かったため、ついでに墓参りも済ませることに。
産直でかあさんが大好きだったゆりの花を沢山買い、
いつもより数段豪華な花束にして持って行きました。
あとは、隣町の産直で買ったぶどうとりんご、梨に、
おまんじゅうも20個くらい。
本来なら位牌など持参するのかも知れませんが、
わたしの手元には亡くなる9年前のクリスマスに撮った
とうさんと一緒に写っている写真があるだけなので、
一応その写真も持って行くことにしました。

住職は着替える前に本堂へ来て、夫といろいろ話したのですが、
その内容が結構下世話な話ばかりで。
自分は入り婿なのだが、嫁とはいまだにケンカが絶えないとか、
義父母との関係がまずかったとか、住職が話すことにしては
「???」な話ばかりでした。
法要が終わってからの法話も、住職の親御さんの法要を
兄さんが勝手に行ってしまった話だの、
そのことで親戚から悪口を言われた話だの、
でも、法要も7回忌、13回忌となるにつれ、実は
親戚一同が揃って行うことは珍しく、実子でも来ない人も出て来るのが
ごく一般的になっていることだの。
「どうしてこんな話ばかりなのか…?」と思いながら聞いていたのですが、
思い当たる節にはたと気付いた時、住職に感謝したくなりました。

わたしは住職に連絡した時に「事情で欠席」としか言いませんでしたが、
多分姉はわたしについて、いろいろと言ったのだと思います。
それで、住職は「気にする必要はない」と言うことを、
何だか分かりづらい実例を沢山挙げて伝えようとしたのでしょう。
実際、母の命日は土曜日だと言うのに、姉は平日に法要を依頼していました。
初めからわたしたち家族を出席させる気がなかったのです。

来年にはとうさんの7回忌もあります。
また、姉とは別の日にお願いするつもりですが、
住職のお話のお陰で気が楽になりました。