まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「筋肉体操」では鍛えられない筋肉もあるんだな…

うちの夫はわたしと同い年。
わたしよりさらに白髪にはなっているものの、
とにかく「おじさん化したくない(本人談)」とのことで、
人一倍気を付けて暮らしている。
晩酌する日は炭水化物を摂らないとか、人と会う前には緑茶でうがいするとか。
「鼻毛が出ているのが一番おじさんっぽい」とのことで、
部屋で密かに鼻毛のお手入れも欠かさず行っている様子。

そんな夫がしばらく前からハマっているのが、
NHKで放映された「筋肉体操」。
腹筋やら背筋やらがたったの5分間で鍛えられると言う、
非常にハードなトレーニングプログラムを、
週に2~3回、きちんきちんと真面目にこなしている。
そんな訳で夫は「中年太り」などとは全く無縁。
社宅の奥さんたちにわたしは
「栗さんのダンナさまはしゅっとしてて、ホント、ナイスミドルよね~」とよく言われているのだ。

そんな夫に関して、この頃とても気になっていることがある。

それは、「激しくむせるようになった」ということだ。
一緒にご飯を食べている折などに、突如としてむせる。
そのむせ方が尋常ならざる激しさで、背中をさすったり叩いたりしてもなかなか収まらない。
それが、結構頻繁に起こるようになってきた。

ネットで調べてみたら、「むせ」は老化のサインなのだそうだ。
そして、男性の方が女性と比べて嚥下機能の老化が早く、
40代後半から50代はじめには老化が始まる、とあった。
…まさしく、これだ!と思った。

夫は10年以上前から、声もかすれて来ていて、知り合いに電話すると
ほぼ間違いなく「風邪ですか?」と聞かれるそうだ。
学生時代からずっと夫を知っているわたしの印象では、
かすれているだけでなく、若い頃と違って鼻声になり、声に艶が全く無くなったように感じる
(念のため数度受診したが、異常なしと言われたそうだ)。
以前、テレビで見たが、この「かすれ声」も実は「老化」のサインらしい。
「声筋(こえきん)」が衰えて来て、声帯をぴったりと
開け閉め出来なくなると起こって来る現象だからだ。
「声筋」の衰えはかすれ声だけでなく、「むせ」やひいては「転倒」などにも
結びついて行くと言う番組の内容で、ちょっと恐ろしくなった。

夫は「老化」と無縁だと勝手に思い込んでいたんだけれど…。
「筋肉体操」していても「声筋」は鍛えられないんだなあ。
番組で「声筋」の鍛え方も紹介されていたので、それを夫に勧めてみようと思う。

※テレビで紹介されていた、「声チェック」や「声筋トレーニング」について
 「声チェック」の方法=「あー」と声を伸ばし続ける→10秒以下で声がかすれるかどうか?
               1週間以上かすれ声が続く場合は、一応耳鼻科を受診した方がよい
 「声筋トレーニング」の方法(3か月~半年続けると効果が感じられるようになる)
  A)口をすぼめる→「のー」と発音しながら、出来る限り低音から高音まで、
              なめらかに音を上げ下げする
  B)胸の前で両手の手のひらを合わせる→力を入れて押し合う(力を入れるタイミングに合わせて
                            「A」、「B」、「C」を長めに発音する)=5回1セット