まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

ボードゲームで楽しいひととき

昨日「救急車を呼んでくれ!」事件(http://blogs.yahoo.co.jp/joy_spring2010/11928676.html参照)
を起こした義父だが、その前日、義父の喜寿と義父母の金婚式を祝う会を、
夫の妹夫婦とその子供たち&わたしたち夫婦とうちの娘とで行った。
記念品(義父には秋冬用の裏フリースの作務衣、義母には名前入りの京扇子)を渡し、
わたし以外の大人はビールや日本酒を飲みながら歓談。
(この時の義父は頭もすごくしっかりしていたし、何より大変機嫌が良かった)
お酒が飲めず、大人の会話も苦手なわたしは、
子供たちと一緒に遊ぶことにした。
 
関東地方に住んでいる義妹夫婦には小6と小2の二人の女の子がいる。
義妹夫婦が来るたびに夫は一緒にお酒を飲みに行き、
実家に娘を連れて行って子供たちと遊ばせている。
彼女たちにとってうちの娘は「おじいちゃんちに遊びに行くといつも遊んでくれる、
絵の上手な大きいおねえさん」だ。
うちの娘は「めんどくさいなあ」などと言いつつも、
自分にとって新鮮な「おねえさん」というポジションを楽しみにしている部分もある。
 
今回は「ほとんど見たことがない、眼鏡を掛けて白髪のママより相当年取った女の人」が
「まーぜーて!」と来たので、彼女たちは初めびくびくしていた。
(「まーぜーて!」は仙台で子供が遊びに入れてもらう時の決まり文句。)
最初は「坊主めくり」をした。
以前子供たち三人でしたとき、小2の子が坊主が出て持ち札を取られるたびに大泣きした、
という話を聞いていたので、今回は娘と坊主が出るたびに
「やったーっ!坊主出たーっ!」「アイ・ラブ・坊主!」「蝉丸、サイコーっ!」などと大盛り上がりしてみた。
すると、小2の子も段々つられて来て、「坊主って意外とカワイイね」などと言い始め、
最終的には一緒になって「坊主出たーっ!!!」などと大喜び。
結果的に小6のお姉ちゃんの一人勝ち状態で終わっても泣かなかった。
次に「ザーガランド」というボードゲームをする。
これは、すごろくと神経衰弱の要素をミックスしたようなゲームで、
サイコロを振って自分の駒を進めながら、秘密のアイテム(全部おとぎ話に関連したもの。
例えば「ガラスの靴」とか「(白雪姫に出て来る)小人の帽子」とか「(一打ち7匹に出て来る)ベルト」とか)
がどこにあるのかを記憶し、お城の王様のところへ報告しに行く、というもの。
一緒のマスに止まったら相手の駒をスタート地点まで吹っ飛ばせるとか、
サイコロがぞろ目の場合「魔法」がいろいろ使えるとか、
ゲームを楽しくさせる要素満載で、子供たちは大興奮である。
当然、毎回吹っ飛ばされる役はわたし。
「ああーっ、みなさーん、さよーならー!!!」などと言いながらスタート地点へ戻ると、
お子たちは大ウケして大爆笑、何がそんなにおかしいのか呼吸困難になりそうな勢いで笑う。
これまた小6のお姉ちゃんが勝って終了、次に「ディクシット」というゲームをする。
これは、言葉を駆使するゲームである。
一枚一枚異なる、絵本の一場面を切り取ったかのような不思議な絵の描かれた絵札を
各人が5枚ずつ持つ。
そして、順番で「語り部役」になった人が手札の中から1枚を選び、
その絵をその人の感性により、漠然とした言葉で説明する。
(例えば「わたしはここよ」とか、「しーっ、しずかに!」とか)
残りの参加者はその言葉に合っている、と思われる絵札を持ち札の中から1枚選び、
語り部の絵札と一緒に場に出す。
誰の出した絵札か分からないようにして絵札を全て並べ、語り部の出した札を当てる、というゲーム。
これが、すごく楽しくて、「ゲーム」と名の付くものはほとんどが苦手なわたしが、
ほぼ唯一楽しめるし得意なゲームなのである。
小2の子にはちょっと難しいかな、と思ったけれど、なかなか大人びた賢い子なので、
結構楽しく一緒に遊ぶことが出来た。
「ザーガランド」で時間がかかってしまったので、これは途中のままお開きになった。
すると、小2の子がわたしをまじまじと見つめてこう言った。
「わたし、あなたに会うのは初めてだったけど、意外なくらい早く慣れたわ」
(実際には数度会っていて、その度に沢山遊んでいるのだが、
彼女が小さすぎて覚えてないだけなのだ)
 
義父母はひと足先にタクシーで帰っていたので、
そのままホテルに泊まる妹夫婦たちと別れて帰宅した。
帰りの車の中で、小2の子に最後に言われた台詞でみんな大笑い。
「やっぱり、お姉ちゃんがいる妹って、お兄ちゃんがいる妹と全然違うよねー。
良く言えばおしゃまさん、悪く言えばちょっとひねてる感じ、かな?」
帰宅後義妹から、「子供たちが『ものすごく楽しかった!
おねえちゃんとおねえちゃんのママがすごく面白かった!』と言ってました」とメールが来たそうだ。
まずは役目をちゃんと果たせた、というところかな?
 
ボードゲームは、夫が大好きで専門店でだいぶ買いました。
(「すごろくや」のサイトでは通販も行っています)
今でも毎年大晦日から元旦にかけて、賞品を出して大ボードゲーム大会をするのが
我が家の恒例行事となっています。