まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

年寄りだっておしゃれしたいと思うよ!

76歳のわたしの母は半引きこもり生活を送っている。
買い物も全部父任せ。
母が出掛けるのは、2ヶ月に一度の美容院の日と、
あとは銀行に行くとき、月に1度の通院のときぐらい。
 
このままでは、身体も脳みそもガタガタと衰えてしまうだろう。
そう危機感を持ってわたしたち家族は、
なんとかして母を散歩に連れ出そうとしているのだが・・・。
「疲れるから。」「今日は暑いから。」「風が吹いてるから。」などと、
さまざまな理由をつけて、とにかく外に出たがらない。
万策尽きたか・・・と思ったとき、ひらめいたことがある。
 
月に2回、ボランティアしに行ってる老人ホームにも、、気難しいお年寄りはいる。
でも、そういうお年寄りでも、女性の方だと、
「今日のお召し物、とてもステキですね。よく似合っておいでです。
○○さんは、すごくおしゃれな方なんですね!」というようにセンスを褒めると、
成功率100%で相好を崩す。
・・・そうだ、おしゃれな洋服をあげよう!
ちょうどボーナスが出たところで、一年のうちで一番家計に余裕があるときだし。
善は急げだ!
というわけで、ネットで探してみたんだけれど・・・。
ないんだな、これが。
腰が曲がってる老人向けに背中が出ないように工夫された服や、
脱ぎ履きがラクになるように出来てる靴なんかは沢山ある。
でも、どれもこれもいかにも「年寄りでござい」といわんばかりの、イケてないものばかり。
うちの母が食いつきそうなおしゃれなものは、全く見つからなかった。
 
・・・がっかりだよ。
ホントに、がっかりだ。
 
世の中にこれだけ老人が増えたというのに、どうして老人向けの服は、
未だに数十年前の感覚で作られているのだろう。
年寄りだって、おしゃれしたいと思うよ!
今どきの年寄りは、若い頃オードリー・ヘップバーンなんかをリアルタイムで見てた世代。
いかにも「老人然」とした色や形の服や靴なんかには、
食指が動かないと思うんだけど。
 
あー、どこかにないかな、おしゃれな年寄り向けの服や靴・・・。
(そして手頃な値段のやつ。)