まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

昨日はかあさんの誕生日でした

日付が改まって2月14日になってしまいました。

…ごめんね、かあさん。
特別なこと、何もしなかった…。

昨日2月13日は亡くなった母の誕生日でした。
昭和11年生まれでしたので、もしも生きていたならば83歳。
それでもまだ、女性の平均寿命には達していなかったんだなあ。

厳しいひとでした。
怖いひとでした。
そして、常に正しいひとでした。
正論を振りかざしながら、弱い人間を
崖へ追い詰めるような感じのことをするひとでした。
一方で、さみしいひとでした。
悲しいひとでした。
意外なことに時々かわいいひとでした。

きれいなものが好きで、
すてきなものが好きで。
器用な手先から洋服やセーターや
刺しゅう入りのバッグが次々生み出されました。
実家の旅館の板長に習ったお料理は見た目もきれいで、
「お造り」などもそのまま小料理屋で出せそうな盛り付けでした。
家の中は常にきちんと片付けられてほこり一つなく、
突然来客があっても慌てる必要がありませんでした。
残念ながらわたしはそう言った才能を一切受け継ぎませんでしたが、
それらの多くをわたしの子供たちがきちんと継承しています。

かあさんが亡くなってもう6年3か月経ちました。
いや、まだ6年3か月の方が正しいように思います。
最後に母に会ってから何十年も経ってしまったように感じますから。

日付が改まって、今日はバレンタインデー。
小さなチョコレートでも買って、母の写真の前にお供えしようと思います。