まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

予兆?

「ザ・ニッポンの田舎」みたいなこの町に3年半前に引っ越してきたとき、
うちのアパートはクモの巣屋敷だった。
ベランダの物干し竿には毎朝毎朝クモが律儀に巣を張り、
ダンナさまに必ず出勤前に箒で払ってもらわないと洗濯物が干せなかった。
アパートの周りの家々の庭には大きな大きなクモの巣。
真ん中には肥えた大きなクモがドーンと鎮座していたっけ。
東京では見たことがなかった大きなガも沢山。
洗濯物にガがくっついてるのに気付かずに取り込んじゃって、
子供たちとパニック状態になったこともあった。
そして耳をふさぎたくなるくらいの蝉時雨。
虫たちのパラダイス、といった感じだったのだ。
 
それが、震災後様子が一変した。
ベランダにはクモの巣が見当たらない。
ダンナさまに払ってもらう必要も全くなくなった。
お買い物に行く道すがら、家々の庭や電線、有刺鉄線など
以前大きなクモが沢山いた場所を気をつけて見てみても、
全くと言っていいくらいクモの巣が張られていない。
夜に自転車のライトをつけて走っても寄ってくるガにどっきりすることもなくなったし、
蝉の声だって全然聞こえない。
そう言えば今年になってからまだトンボも1匹も見てないし。
この間息子が登校途中にカラスが道の真ん中で死んでいるのを見たと言っていた。
つぶれたりしてる風でもないのに、口から血を流して死んでいたと。
 
・・・なんだろう?
一体何が起こっているんだろう?
原発の影響か?
それともわたしたちが知らない何か他の要因か?
良くないことの予兆じゃなければいいのだけれど。