あの世で花が降るように
ちょっと前にネットで読んだ話。
亡くなってしまったもののことを思うと、
あの世にいるものたちに花が降って来るのだと。
それを知ってから、父のことを思います。
父にだけ花を降らせると母が怖いので、時々母のことも。
長年の相棒だったオカメインコのちいのすけのことも思います。
父には多分白いつつじの花が、母には白いユリの花が降るでしょう。
じゃあ、のすけには?
頭の上から突然花が降ってきたら、「おかめパニック」起こすかなあ。
のすけの頭の上からは大好きだった、はこべの花が降り注ぐことでしょう。
のすけは一瞬ビクッとして冠羽をピン!と立てるけれど、
次の瞬間落ちて来た小さな花に駆け寄って
ショリショリショリ、と食べることでしょう。
…のすけ、そのはこべはね、わたしが降らせたんだよ。
キミのこと、忘れてないよ。
今日も亡くなったものたちを思います。
あの世で花が降るように。