まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

NHKのリアルな地震ドラマ

NHKでは今週を「防災週間」として特集番組を

集中的に放送する予定だそうで。

そのメインの番組が2日から始まっています。

架空の都市「パラレル東京」で12月2日午後4時4分に

直下型地震が発生した、という設定に基づき、

発災から4日間の出来事を追うドラマです。

 

わたしは録画しておいた「DAY1」を先ほど見ました。

ドラマは非常にリアリティがあるものでした。

特に、「パラレル東京」各地の被害の模様を伝える映像が

非常に生々しくて怖かったです。

 

「群衆雪崩」に巻き込まれ、折り重なって亡くなった人たちの脇を

無表情のまま帰宅を急ぐ人たち、

周囲を火に囲まれてしまい、校庭の真ん中で懐中電灯を振りながら

助けを求める人たち、

取材の途中で火災の延焼に巻き込まれてしまった撮影クルーの最期の映像、

崩れた斜面に乗り上げ脱線した電車の屋根から助けを求める人たち…。

「これはフィクションなんだ」と思いつつも、見ながら何度も

血の気が引くような感覚を覚えました。

 

「俺たちは何も備えてなかったんだ」

放送局の報道番組編集長が「パラレル東京」の惨状を前に

こんな趣旨のことを言っていました。

確かに。

たまに東京へ行くと、「『南海トラフ地震が迫っている』なんて

全くの他人事だと思っているようにしか思えないなあ」と

感じさせられることが多々あります。

例えば…。

オリンピックが近づき建設ラッシュの東京ですが、

洒落た建物のほとんどが「ガラス張り」です。

そして、地震が多い国だと言うのに、ものすごい高層ビルばかり。

いざ「関東大震災クラス」の地震が来たときに、

凄まじい高さから割れたガラスが降って来たりはしないのか、

見るといつも不安な気持ちにさせられます。

仮に計算上はガラス窓が揺れに耐えられることになっているとしても、

きちんと固定されていなかったコピー機などが激しくぶつかったら

ガラスですもの、割れてしまうことでしょう。

その破片やらコピー機やデスクやらが、

壊れた窓から地面に落ちて来たら…。

そして、その下を無数の人々が埋め尽くしているとしたら…。

建物の設計をする人たちは、その辺りのことをちゃんと

考えているのでしょうか。

 

昔の人は言いました、怖いものの順番を

地震、雷、火事、おやじ」と。

時が流れ、「おやじ」は怖くなくなったけれど、

やっぱり「地震」はものすごく恐ろしいです。

5日の「DAY4」まで放送されるドラマをちゃんと見て、

出来る限りの備えをしたいと思います。