まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

あの名セリフ「なんと気持ちのいい連中だろう」を贈ります~ドラマ「あさが来た」~

1週間分録画したものを、夫と一緒に少しずつ見ているので、
現在の放送分にはまだ追いついていないのですが・・・。

「あさが来た」、本当にいいドラマですね。
わたし個人の朝ドラランキングの中で、
カーネーション」を完全に抜き去り、1位の「ちりとてちん」に肉薄しています。

もう泣いたり笑ったり忙しいんですけどね、ドラマを見ながら。
あさの父親が「いつの間にか自慢の娘になっていた」と言った場面なんか、
夫と二人で涙を滂沱と流してかわるがわる鼻水をチーン!チーン!
雁助とうめが握手したあと抱き合った場面でも、夫婦そろってチーン!チーン!
たった15分のドラマなのに、いろいろな思いが心からあふれそうになってしまいます。

どなたかが書いておられました。
このドラマは「性善説」に基づいていると。
本当にそうだなあと思います。
それから、お金がこんなにも出てくるのに、こんなにも清らかで品がいいなんて!
とも思います。
すがすがしくて、清らかで、上品で、潔くて、明るい。
「あさが来た」というタイトルは、本当に秀逸ですね。

しかも、このドラマはありがちな「ヒロインの孤軍奮闘ぶり」を描いているのではなく、
まれにみる「ミルフィーユドラマ」です。
(「ミルフィーユドラマ」とは多数の登場人物たちのドラマが重層的に描かれるドラマに、
わたしが勝手に名前を付けたもの)
ダブルヒロインのあささん、はつさんの二組の夫婦だけでなく、
亀助さん、ふゆさん、雁助さん、うめさん、よのさん、はつさん、五代さま、美和さん、親分さん、
平さん、八代目、成瀬先生・・・と、数えきれないくらいの人々が、
それぞれの立場で生きて行く様が、これまた小気味よく、すがすがしく描かれました。
もう、登場人物たちの名前を打っているだけで、その人たちとの思い出(という意識です、すでに)が、
走馬燈のように頭の中を駆け抜けて行くのを止められません。

もう少しで、このドラマも終わりを迎えます。
わたしは、「ルパン三世カリオストロの城」の中の名台詞を、
この作品に贈りたいと思います。

・・・なんと気持ちのいい連中だろう。

本当に、本当に、ありがとう。
わたしも、このままずーっと「なんでなの?どうしてなの?」と言い続け考え続けながら、、
自分の進みたい方向へ笑って進んで行こうと思えるようになりました。