まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「武田観柳斎」なひと

2004年NHK大河ドラマ新選組!」。
その中で八嶋智人さんが演じておられた武田観柳斎は、
何かにつけて「わたしが~しました」というアピール」ばかりする人物でした。

実際にはたくさんの隊士たちあっての成果であるにも関わらず、
「わたしが見つけました」「わたしが見破りました」等々。
周りの隊士たちから猛烈な反感を買いつつ、
手柄を自分だけのものにしようとする人物として描かれていました。

・・・いやあ、結構いるんですね、「武田観柳斎なひと」って。

もう大分前のことなのですが、
わたしはひょんなことから(わたしの人生、意外な「ひょん」だらけです)、
ファッション関係の仕事をなさっている女性と知り合いまして。
(わたしが一時期髪の毛を染めていた原因を作ったひとです)。
このひとが絵に描いたような「武田観柳斎なひと」だったのですよ。

たくさんのスタッフさんなどに支えられているにも関わらず、
「あたしってすごい!」「あたしって最高!」。
まあ、それだけならいいのですが、
自分の価値観(ファッションのジャンルだけにとどまらず、
人生哲学等、とにかく全てにおいて)だけが絶対的に正しい!
ということに絶対的な自信を持っておられる女性だったのです。

・・・疲れます。
本当に、そういう方と付き合うのはとても疲れます。
とにかく、わたしはその方に散々ダメ出しされ、
その方の持つ嵐のような勢いにすっかり呑まれてしまい、
一度も染めたことのなかった髪を染め、
言われるがままに今まで買ったことがなかった高価な洋服を買いました。
(大昔教員をしていた時に貯めたお金の残りの、3分の1が吹っ飛びました)。

そして、現在その方のブログで、名指しこそされてはいないけれど、
かなり激しい表現で非難されてしまっております。

わたしは「つまらない女」なのだそうです。
とにかくダサい、ダサい恰好をしてる人で魅力的な人物に未だかつて会ったためしがないが、
御多分に漏れず「その女性」も魅力がない、等々、
もう、けちょんけちょんに言われまくり。

その方と一緒に関わった小さなプロジェクトに関して、
アンケートに答えたのですが、わたしの回答がどうもお気に召さなかったらしい。
その方のことをヨイショしなかったのが面白くなかったようなのです。
良かったと思ったこと、その反対だったと思ったことなど、
今後の参考になれば・・・と思い、正直に回答したのですが、
それが「わたしって最高!」なその方の気に障ったようで。

その方とわたしとでは住む世界が全く違っていますから、
今後お目にかかる機会ももう無いだろうとは思いますが、
それにしても、まあ、嬉しくはないですよね。

そういう時に世渡り上手な人ならばお世辞を並べて、
その方と今後もお付き合いできるように・・・と考えるのでしょうか。
でも、わたしは、本当に世渡りが下手くそなもので。
別れる時に大袈裟にハグまでしてくださったその方を、
どうも心底怒らせてしまったようです。