まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

産直などで売られている「ハックルベリー」にはご注意を!!!

昨日、ちょっと早い紅葉狩りついでに、
今まで行ったことのなかった産直に行きました。

そこで、これまた初めて見る不思議なものが・・・。
見た目は巨大なブルーベリー、ラベルには
ハックルベリー」の文字が。
ブルーベリーは産直でもなかなかお高くて買えないけど、
この「ハックルベリー」は1パック300円と格安な上、
1パック分でちゃんとした量のジャムが出来そう!
しかも、目にいい成分がブルーベリーの4倍以上含まれているそうだし!

・・・てな訳で、1パック買うことにしました。
レジのところに居た農家のおっちゃん風の男性が、
「これ、ブルーベリーじゃねえからな!
もっと皮が固いから、一度水から柔らかくなるまで煮て、
それからミキサーにかけて、つぶれたヤツを鍋に入れて、
砂糖とレモン汁と一緒に煮て、最後に塩を少し入れろ!」
とものすごくぶっきらぼうな口調で言ったのが引っかかりました。
口調に、ではなくて、「塩を入れろ」というところに。
結構いろんな種類のジャムを作ったし、
レシピ本も何冊も持ってるけど、ジャムに塩を入れるように書いてあるものは
今まで一度も見たことがなかったからです。

帰宅後、同封されていた作り方に沿って作ってみることにしました。
「生で食べるのはちょっと・・・×」と書いてはあったけど、
好奇心に負けて一粒食べてみました・・・あ゛あ゛あ゛あ゛・・・うん???
予想通り美味しくなかっただけではなく、
何か「よからぬ感じ」がしたため、わたしは素早く吐き出しました。

味は、正確には形容出来ませんが、強いて言えば無味でした。
そして、果物と言うよりは、生の豆とかトマトの真ん中のドロっとした部分みたいな、
嫌な青臭さ(とかすかな生臭さ)がありました。
でも、何よりびっくりしたのは、
口の中の粘膜が荒れたような感じになって、
それがいつまで経っても消えなかったことでした。
多分それを「よからぬ感じ」と思ってすぐ吐き出したのだな、と思いました。

気になって調べてみたら・・・。
産直で売られていたのは、正確に言うと「ガーデン・ハックルベリー」というもので、
本来の「ハックルベリー」とは全くの別物だということ、
そして、「ガーデン・ハックルベリー」は「ベリー」ではなく、ナス科の植物、
つまり超小型のナスだということが分かったのです。
わたしは、ナスの食物アレルギーを持っています。
それで、すぐ吐き出したにも関わらず、アレルギー反応を起こしたのだと思います。
さらに、びっくりすることも書かれていました。
「ガーデン・ハックルベリー」の未熟な実には、ソラニンが含まれており、
未熟な実を大量に食べると中毒症状を起こすことがある、というのです。
そして、熟しているかどうかが分かりにくいので、
注意深く摘果する必要がある、とも。
(「ソラニン」は、ジャガイモの芽に含まれる毒素。
熱に非常に強いため、加熱しても毒性がなくならない)
産直で買った「ハックルベリー」(と書いてあった「ガーデン・ハックルベリー」)のパックには、
ジャムとして食べると美味、と書いてありました。
もし、買った「ハックルベリー(もどき)」が万が一未熟だった場合、
ジャムにすれば一度に大量に摂取することになります。

そんなこんなで、買った「ハックルベリー(もどき)」は捨てることにしました。

「『アントシアニン』の含有量がブルーベリーの4倍以上!!!
ジャムやフルーツソースにして、ヨーグルトと一緒に食べれば、
美味しくって、目にもいい!!!」
のうたい文句にだまされてしまった・・・。
なすアレルギーをお持ちの方は、特に注意が必要だと思います。