まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

だから体重を量られたのか!

調布で起きた小型機墜落事故。
夏は空気の密度が小さくなり、揚力が得られにくくなるとか、
ひとが飛ぶのがどんなに大変なのかを改めて知った思い。

ニュースで知った言葉に「ウェイト&バランス」というのがあり、
「あっ、そうだったのか!」と思った。
今を去ること約四半世紀前。
新婚旅行でグランドキャニオンへ行った。
グローフェの「山道を行く」を子供のころから聞いていたし、
せっかくアメリカへ行くんだから、
日本ではお目にかかれないような雄大な景色を見たいと思ったから。
すると、まず、体重を量るように言われたのだ。
事務所みたいな場所の一角に無造作に置かれた体重計に乗ると、
当然周囲の人々から目盛りが丸見えになる訳で、
そのころ一応若いおねーさんだったわたしは、
「どうしてこんなことしなくちゃならないんだろう?」と思った。
全員の体重を量り終えると座席が決められた。
新婚旅行なのに、夫とは離れ離れだった。
ますます「どうしてなんだろう?」と思った。

あれは、「ウェイト&バランス」の関係で必要不可欠なことだったんだね。
乗客の体重を量り、バランス良く座らせないと安定したフライトにならないから。
そう言えば、パイロット兼ガイドだった日本人の男性がそんなことを言ってた気がする。
「片方だけに体重が重いお客さんが集中したりすると、
下手するとグランドキャニオンに真っ逆さまですよ」とウインクしながら。
「飛行機だもん、冗談だよね」と思ってたけど、本当のことだったんだな。

それにしても。
うちのぽんちゃんですらちょっと飛んだだけで結構息が上がって大変そう。
ましてやひとが偽物の翼で飛ぶのは容易なことではないんだろう。