「壁ドン」が流行っている理由って・・・?
最近の少女漫画には必ずと言っていいくらい、
「壁ドン」というものが出て来るらしい。
ここで「壁ドン」について解説すると・・・。
男の子(背が高いことになっている)が好きな女の子を壁際に追い詰める。
そして、女の子が壁を背にして逃げようがなくなったところで、
壁にドン!と手をついて女の子の退路を完全に断ち、
告白したりKISSしたり・・・という展開になることを「壁ドン」と呼ぶらしい。
(ちなみに、大学2年のうちの息子はこれの意味を知らなかった。
壁をドン!とたたいて誰かを脅すことかと思ってたそうだ。)
イマドキの女子たちはこの「壁ドン」にものすごく憧れているらしい。
・・・ふーん、そうなんだ。
わたしが高校生だった頃は、「お姫さま抱っこ」に憧れてたけどなあ。
「ルパン三世カリオストロの城」ではルパンがクラリスを。
自分がお姫さま抱っこしてもらえるほど華奢でないという現実は置いておいて、
妄想の世界では絶対大好きな男の子にお姫さま抱っこしてもらってる自分を
思い描いていたものだけど・・・。
しかし、わたしは気付いてしまったのだ。
どうして時代が「お姫さま抱っこ」から「壁ドン」へ移行してしまったのかを。
しかも、日本でだけ。
(外国の映画を見ていると今でも時々お姫さま抱っこが出て来る。
いわゆる「お姫さま抱っこ」ではなく、高いところから飛び降りるときに女の人を抱き止めたり、
走って逃げるときに横抱きにして走る、みたいなのも含めるとかなりしょっちゅう出て来る)
それは、日本の男(おのこ)たちがあまりにも華奢になり過ぎ、
いくら女の子たちが必死でダイエットしても、「お姫さま抱っこ」できないくらい
力が無くなってしまったからじゃないのかなあ。
大学生の息子に「お姫さま抱っこして!って言われたら、どう?」って尋ねたら、
「ええっ!多分、彼女の体重が40キロくらいならどうにか・・・。
でも、それより重くなると自信ないかも・・・。」という答えだった。
息子自身、身長が170センチほどで体重は55キロしかない。
ものすごいやせ形で、よく娘が「あたしの方がおにいちゃんより強そうだよね!」
と冗談めかして言ってるくらい、はっきり言っちゃうと貧相で貧弱な体型なのである。
無理して「お姫さま抱っこ」して、あまりの重さに落っことしちゃった、なんて言ったら、
どうにも取り返しが付かないことになるからね。
壁にドン!と手を付くだけだったら、どんな優男でも簡単だし失敗しないし。
でもなあ。
平時はいいけどね、どんなに貧相で貧弱で非力でも。
天変地異とか非常事態が起きたときには、それじゃあ困るんじゃないのかな。