まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

一安心

約2ヵ月に及んだ義父の入院は今日でおしまい。
明日、義父は介護付き有料老人ホームに移ることになった。
 
思いがけず早く移れることになって良かった。
精神病院の閉鎖病棟に入院している義父は、
その日その日で自分の置かれている状況が分かったり、
全然分からなくなったり。
レビー小体型特有の、症状の波のせいで病状が安定しない。
しかし、「入院して刺激のない生活になったため、
随分症状は進みました」と主治医に言われたそうだ。
確かに夫が面会に行くと、最近の義父はいつも食堂の椅子に座って、
テレビを見るでもなく新聞を眺めるでもなく、
表情のない顔をしてぼんやりしていることが多くなったらしい。
「それでも、入院前のことを考えたらありがたいばかりだ」と夫。
 
お年寄りの持つ生命力を「光のようなもの」として感じるわたしが見ると、
義父は認知症になったとは言え生命力は満タン状態、光はまだまだ強い。
きっとこれから何年間か元気で生き続けることだろう。
家に帰りたいという義父の願いを叶えてやることは出来そうにないが、
良さそうな老人ホームでそれなりに幸せな日々が送れればいいと思う。