まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

娘、頑張る。

以前別の記事でも触れたかもしれないけれど、
現在娘はとある連載小説に挿絵を描く仕事を依頼されている。
 
毎回の「生みの苦しみ」は本当に気の毒になるほど。
小説自体が娘が非常に苦手としている恋愛ものなため、
「生みの苦しみ」が一層激しいものとなっているようだ。
恋煩いしている女の子はどんな表情をしているのか。
背丈はどれくらいか。
髪型はどんな風で、髪の長さはどれくらいか。
服装はどんな感じで、スカート丈はどれくらいか。
電車の窓から見える景色はどんな感じか。
住んでいる町は大きいのか、それとも田舎町なのか。
恋しているお相手の男の子はどんな子か。
背丈は、髪型は、服装は、持ち物は・・・。
そして、二人ともどんな顔をしている子たちか。
色彩はどうするか?
優しい色合いにするとして、中心になる色はどうするのか、
平和的な感じでグリーンを選んだとして、どういった感じのグリーンにするのか?
等々、もう本当に大変そうである。
 
これを週1回のペースでやる。
予め送られて来ている原稿を読み、まずラフ画を担当の人に送る。
そこでOKが出れば本番の絵を描くが、修正が指示されればラフを描き直して送る。
本番についても、数パターン作って(コンピュータで描いているからこそ出来る技)送る。
一発でOKが出れば良し、修正指示があればそれに従って修正版を作って送る。
そうやって初めて1回分の挿絵が完成するのである。
・・・と言ってしまえば簡単だが、娘は一応進学校に通う現役高校生なのである。
予習がある、復習がある、週末課題がある、定期テストがある、
テスト直しがある、生活時間調査のノート記入がある・・・。
そんな訳で最近の娘の悩みは「寝る時間が絶対的に足りない!」。
つい先日も古文のテストを受けていて、「ハッ」と気付いたら寝てしまってたそうだ。
娘自身もいろいろ工夫はしているそうで、
「ここは別にやらなくても分かってるな」と思う部分は問題集の答えを見ちゃったり、
時間短縮のために悪知恵は絞っている様子ではあるものの、
何と言っても学校の方針として「勉強と部活以外のことをする時間を与えない」だから、
寝る時間を削るくらいしか方法が見つからない、という状態らしい。
 
・・・まあ、学校側としては、芸術系に進む生徒なんか、正直言ってお荷物だからね。
「いいチャンスなんだから、何でもやってみなさい」なんて言う訳がないけど。
家族だけでも味方でいてやりたい、と母は思うわけですよ。
少しくらい(いや、大いにだが)成績が悪くたって、大目に見てやらなければ、ですね。