まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

認知症患者が求めているもの7つ

認知症の治療≠治療薬、だそうです。
治療に必要なものは、薬+αだそうで、
この「α」が実は結構重要なのだとか。
 
勉強会では、このαが何なのか、7つ挙げて説明されました。
 
1.くつろぎ
 認知症患者は、慣れ親しんだ家に居続けることを望んでいる。
 出来れば慣れ親しんだ環境で生活を続けさせることが、
 良い結果を生む。
 
2.自分らしさ
 「認知症患者」としてではなく、その人が送って来た人生などを踏まえた
 「その人らしさ」を尊重することが、良い結果を生む。
 
3.共にあること
 孤独は認知症を悪化させる一番の原因となる。
 
4.たずさわること
 何の役割も期待されず、何の仕事もない状態は、
 認知症を悪化させる。
 何かやりがいのあることを持っていると、 良い結果につながる。
 
5.愛
 温かい愛に包まれた状態だと、良い結果につながる。
 逆に見捨てられたり、嫌われたりしている、と患者が感じるような状況では、
 認知症は悪化する。
 
6.結びつき 
 いろいろな人との結びつき(例えばソーシャルワーカーさんとか、
 ショートステイの施設の方々とか)の中にあると、よい結果を生む。
 
 
7.笑顔
 家族に一番求められているものは、実はこれ。
 薬と同じくらいの効力を持つものなのだそう。
 
 
患者が安心して楽しく暮らせる環境を整えることが、
認知症の進行を遅らせることにつながる、ということです。
治療=薬+ケア+環境+リハビリ
家族は、とにかく笑顔で接することが重要だそうです。
「家族も治療の一端を担っているのだということをわすれないでください。
大変なことも沢山あるとは思いますが、
患者の前ではとにかく笑顔で!
それがいい結果を生むのです。
徘徊や被害妄想、汚物いじりなどの問題行動は、
実は不安の裏返しだと考えられます。
愛に包まれ、穏やかな環境で安心して暮らせるようになると、
そういった問題行動は沈静化するものなのです。」
セミナーの先生がおっしゃっていました。
 
いつも笑顔で。
・・・うーん、大変そうだけど、女優さんになったつもりで頑張ろうっと。