まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「謝恩会」ではないそうで。

卒業式の後に先生方と会食したりする集まりは「謝恩会」だと思っておりました。
先生方から子供たちが受けた恩に感謝する会なのだと。
 
「卒業を祝う会」なんだそうです、ここでは。
しかも、先生方から受けた恩に感謝するのではなく、
先生方と保護者が、共に子供の成長を見守って来たもの同士として、
対等の立場で子どもたちの卒業を祝い合う会なのだと。
 
そんな訳で先生方からも保護者と全く同額の会費を頂戴する。
お酒が出る二次会の会費も同様。
「お車代」のようなものも一切出さない。
 
・・・いやあ、びっくりしましたねえ。
ところ変われば・・・と言いますが、まさしくそうだと思います。
以前住んでいた町では、「謝恩会」は学校の体育館で行うものでした。
卒業式終了後、役員と謝恩会実行委員が会場設営して、
サンドイッチやオードブル、飲み物などを準備。
先生方と生徒と保護者が立食形式で軽食をいただきながら懇談する会で、
先生方はみなさんご招待でした。
また別の町では、学校にほど近い場所にあるホテル(とは名ばかりだったけど)のレストランで。
ここでも、先生方の分は全員で負担してご招待してました。
 
それが、ここでは、結婚式場を借り切って、結構な額の会費を先生方からも頂戴すると。
私たち保護者にとっては一度きりのことでも、
先生方にとっては毎年のことではありませんか。
(しかも、先生方には「交際費」というのはないんですから!)
 
「あのー、それでは先生方の負担が重くなるかと。
せめて、お車代としていくらか担任の先生にだけでも包んでは・・・?」
と提案したわたしは、
「勘違いするな。教師と保護者とは、一緒に子供を育ててる対等な立場なんだ」
とキツイ口調でやり込められてしまい、沈黙するしかなかったのでした。