まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

ときどき「ちりとてちん」~第50話~

本日放送分の第50話。
わたしは、これを見て大反省しました。
 
まずは、これから。
 
本日のイチオシ!
 
「落語家は、他人(ひと)を気持ち良う、
楽しいすんのが仕事やさかいな。
家事は、それが出来るようになるための修業や。」
 
今日のイチオシ!は草原にいさんの言葉です。
晴れて草若師匠に弟子入りした喜代美ですが、
毎日朝から晩まで炊事・洗濯・掃除ばかりで過ぎて行き、
落語の稽古をつけてもらえません。
そんな折、小草若にいさんの付き人として行ったテレビ局で喜代美はA子に再会。
A子は、小草若にいさんのテレビ番組のアシスタントになっていたのです。
まばゆい照明を浴びてテレビカメラの前に立つA子と、
内弟子になったと言っても落語の稽古一つ付けてもらえない自分と。
帰宅した喜代美は草若師匠に「稽古をつけてください!」と頼みますが、
師匠は「稽古なら付けてやっている」と言い残して立ち去ってしまいます。
喜代美が落胆しているところへやって来たのは草原にいさん。
以前勤めていたホームセンターの人気商品だという万能クリーナーを持ってきてくれたのです。
「炊事と洗濯と掃除ばっかりで、これやったら何の為に弟子入りしたんか分かりません。」
そう言う喜代美に、草原にいさんは
「喜代美ちゃんは落語がしたいんか、それとも落語家になりたいんか、どっちや?」
と尋ねます。
質問の意味を図りかねた喜代美が困惑していると、にいさんは重ねて、
「趣味でやるだけ言うんなら、俺がなんぼでも教えたる。
けど、落語家になりたいんやったら、今は家事をしっかりやらな。」と言い、
次に「今日のイチオシ!」の台詞を言います。
なおも真意を図りかねて困惑する喜代美に、にいさんは
「それが分かるようになるまでは、師匠は稽古付けてくれはらへんで。」
と言い残して去っていくのです。
 
草原にいさん、さすがです。
しかも、草原兄さん役の桂吉弥さんは、本物の落語家さんで、
実際の内弟子修業も経験なさった方です。
(徒然亭一門として「ちりとてちん」に出演している方々の中で、
唯一の本物の噺家さんです。)
その方の言葉として発せられた「今日のイチオシ!」は、
作りものでない、本物だけが持つ力を放っていました。
 
わたしは、今日の放送を見て大反省しました。
恥じ入りました。
専業主婦と一応名乗ってはいますが、わたしは家事全般が結構苦手で、
唯一お料理だけしか人並みに出来るものがないのです。
「それでもいいよ。」と言ってくれる家族に甘えていたな。
みんなが楽しく、気持ちよく、愉快に暮らせるようにしようと思っていたけれど、
「気持ちよく」を考えるならば、どんなに苦手でも、片付けや掃除も頑張らなくては駄目なんだな。
今まで頑張って、どうにか「楽しく」や「愉快に」はクリア出来るようになったんだから、
「気持ちよく」もクリアできるように工夫して頑張らなくちゃいけないな。
 
草原にいさん、感謝、感謝です。
 
今日はこれから、早速家の片付けに取り掛かります