まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

東北人、いや、日本人の自然な姿~ドラマ「あまちゃん」を見て~

あまちゃん」、先週で終わりましたねえ。
明るい希望を強く感じさせる、非常にいい終わり方だったと思います。
ドラマの内容については、星の数より沢山ブログに綴る方がいらっしゃると思うので、
わたしはちょっと違う観点から感じたことを。
 
東北人。
そう聞くとたいていの人がイメージするのが、
「無口で生真面目な人々」ではないでしょうか。
でも、決してそういう人ばかりではないんですねえ。
今回の「あまちゃん」は宮城県出身宮藤官九郎さんが脚本を書いていらしたので、
あの調子の良さ、明るさは宮城県人寄りな感じもしますが・・・。
宮城県の人々は、本当にお調子者が多いのです。
かの「探偵ナイトスクープ」という番組も、
まだ関西ローカル番組だった時代から
東日本放送(仙台の放送局)では放送されてました。
みんな面白いことが大好きで、ふざけたり笑ったりするのも大好きなのです。
その証拠に「おだづもっこ」という方言があります。
ちょっと迷惑になるくらいのお調子者を表す言葉です。
同じような意味の「ひっだづ」が悪い印象を与える言葉なのに比べて、
「おだづ」はしょうがないなあ、というような感じで決して悪い印象ではありません。
その辺りが山形県にあるお調子者を指す言葉の「あがすけ」とは少し違うような気がします。)
実は、みんな良く働くのと同じくらい、良くしゃべる。
そして、しょうもないことを言ってワーワー笑う。
ご飯をバクバク食べて、お酒をどんどん飲んで大騒ぎする。
のど自慢が歌い、するとすぐ踊り出す「おだづもっこ」がいる。
少なくとも、宮城県の人々はそんな感じです。
それが、「あまちゃん」では実に生き生きと描写されていました。
 
東北地方は縄文時代は日本の中心だったと、
考古学の時間に習った覚えがあります。
元来、日本人ってそういう人たちだったんじゃないでしょうか。
働く時には頑張って働き(ただし、決して黙々とではない)、
よくしゃべり、よく笑い、困った時には助け合い、
しょっちゅう襲ってくる災害にも、絶望せずに向き合って、
知恵と工夫で前を向いて進んできた。
そんな自然な日本人の姿を見せられて、
わたしたちのDNAが反応しちゃったのじゃないのかな。
あまちゃん」を見てわたしが感じたことです。