まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

TAKE6が大好き。

昨夜お風呂でJ-waveを聴いていたら、
JUJUとTAKE6が過去25年を振り返って音楽談義をする、
という番組をやっていた。
 
TAKE6。
アルバムを全部持ってるし、ライブにも何度も足を運んだけど。
本当に彼らの音楽は温かくて優しくて大好き。
あれは忘れもしない、1988年のこと。
グラミー賞の中継をNHKで見てたとき、
それは起こった。
ステージに地味な感じの若い黒人男性が6人現れた。
そして「指パッチン」しながら歌いだしたのだが・・・。
複雑なのにものすごく美しい洗練されたヴォイシング
何よりも6人の完璧なハーモニーにわたしは完全に圧倒された。
感激で震えながら彼らのグループ名「TAKE6」をしっかりと心に刻み、
それから毎日大学の帰りにタワーレコードに寄り道して、
彼らのアルバムが入荷していないかチェックした。
そうしてようやく手にしたアルバム、「TAKE6」。
それを聴いてわたしはグラミー賞で聴いた曲が
「If we ever」という曲だったことを知った。
 
小学校で学級崩壊クラスの担任をやってた時。
もう生きているのが辛くて
何度も「死んでしまおう」と思っていたわたしを救ってくれたのが「If we ever」だった。
学校への行き帰り、車の中でこの曲を繰り返し繰り返し聴いた。
そして、車の窓を閉め切って大声で一緒に歌った。
何度も何度も、胴間声を張り上げて、喉が痛くなっても。
1年間の苦しい日々を乗り切ってなんとか子供たちを卒業させることが出来たのは、
この曲の力によるところも非常に大きかったと思う。
 
TAKE6は「歌う宣教師」と言われていることからも分かるように、
彼らが歌う歌には下品だったり残酷だったりするものがない。
そこにあるのは、愛と慈しみとぬくもりと光である。
楽しい気分の時に聴けばより楽しくなり、
傷つき落ち込んだ気分の時に聴けば痛みが和らぐ。
わたしにとっての「音楽の常備薬」みたいなものなのだ。
 
ハッと気付いたら、今年は2013年、彼らのデビュー25周年の年だったのか。
メジャーに移籍してた時期などもあり、
彼らの外見はデビューの頃から考えると比較にならないくらい洗練された。
(デビューアルバムを見て、
「こんなに普段着姿でジャケット写真に写ってる人たちを見たことがない!」と驚いたっけなあ。
しかも、お世辞にも素敵な普段着ではなかった。)
途中、アカペラでなくバンドと共演したり、方向性が良く分からなくなった時期もあったけれど、
ずっとずっと彼らの歌には愛と慈しみとぬくもりと光があふれ続けていた。
あの日、グラミー賞の中継を見て良かった。
これからも、ずっとずっとTAKE6の音楽を聴き続けていこうと思う。
機会があれば、是非またライブにも行きたいな。