まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

香川照之さんは、さすがの切れ者だなあ。

「やられたら、倍返し」の決め台詞と共に大ヒット中のドラマ「半沢直輝」。
TBSの公式ページに載っていた香川照之さんのインタビューを読んで、
思わずハッとさせられた。
 
やられたら、倍返し、ということに注目が集まっているけれど、
やったら、倍返され、なのだと。
このドラマでは半沢という正義が悪を成敗するような構図になっているが、
悪いことをしたら因果応報、それは結局は倍になって返って来るということ、
それをドラマを見る人たちに忘れて欲しくない、というような内容だった。
 
・・・確かにそうだ、とドキリとした。
日本中「倍返し、倍返し」と浮かれているけれど、
みんなそうやって浮かれる前に自分の胸に手を当てて考えてみよ、と。
人間、やられたことはいつまでも執念深く覚えていても、
自分がやったことは結構あっさりと忘れてしまうもの。
「倍返しだ!」と息巻いている人が、
実は知らないところで倍返しの相手として恨まれていたり・・・。
わたし自身だってそうだ。
母や姉からの虐待が原因でうつ病やPTSDで苦しんでたせいもあって、
とかく被害者意識を持ってしまいがちだけど、
わたし自身が誰かに恨まれるようなことをして来なかったと断言出来るだろうか?
 
香川照之さん、すごいなあ。
脱帽であります。