まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

クマって本当は怖い生き物なんですね。

♪ある~日 森のなか クマさんに 出会~った 
から始まる「森のくまさん」という歌とか、
パディントンやプーさんなどの絵本に出て来るキャラクターたち、
そして某県のゆるキャラに至るまで、
クマには「ユーモラスな生き物」というイメージがどこかにありますが・・・。

でも、本当はクマってこわーい生き物なんですね。

実はクマはとても執念深い生き物で、自分の獲物を取られると執拗に襲って来るそうです。
それは、例えば、放置してあったリュックサックをクマが漁っていたので、
スキを見て取り返して逃げた、などと言う出来事も、
クマからすると「手にいれた獲物(=リュックサック)を盗ったヤツ」ということになってしまい、
執念深く襲って来る原因になるのだそう。

そして、クマの学習能力はとても高い!
もし一度人間を襲ってリュックサックを奪い、その中に美味しいものが入っていたとしたら、
「あいつらの背中にくっついているものの中にはエサがある」と覚えてしまいます。
万が一噛み付いた際「こいつの肉も旨いな!」と覚えてしまえば、
クマよけの鈴をリンリンさせながら歩いている人間は、
もう「カモネギ」にしか見えなくなるのだそうです。

それから、クマの生き物としてのスペックはとてつもなく高い!
走れば時速60㌔のスピード(ちなみにトップスピードのボルトでも時速45キロくらい)、
バシッとひと殴りで人間の頭蓋骨は粉砕されてしまい、
ひと噛みすれば人間の腕の一本くらい簡単にもがれてしまいます。
木にも登るし、火も実は恐れない。
クマよけスプレーを出そうとしても、一瞬後には目の前に迫ってしまうそうなのです。

それにしても。
「クマは実は臆病な動物で、鈴を鳴らしたり歌を歌ったりして人間の存在を知らせてやれば、
クマの方から避けてくれる」と少し前までは言われていたはずなのに。
近年人間がクマに襲われる事例が増えているように思います。
実際、今月秋田県で男性3人が相次いでクマに襲われて亡くなっています。
これも、「人間って実はへなちょこな生き物で、しかも美味しい!」と学習してしまったクマの凶行らしい。
全国的にハンターが高齢化かつ減少化しており、
クマが「人間って怖い生き物なんだ」と学習する機会がなくなったのも原因の一つらしいです。

パディントンもプーさんも、人間が勝手に作ったイメージでしかない訳で。
実際のクマは、ものすごーく恐ろしい生き物なのだということを忘れてはいけないみたいです。