まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

昭和は遠くなりにけり

今日は不定期で働いているNPOの出勤日。
朝から夕方まで働いて、今度の水曜日のイベントの準備をして来ました。

さて、昼休みに一緒に仕事をしている若い職員のMくんと、
NPOに出入りしているMくんよりさらに若いNさんとおしゃべりしまして。
(Mくんは27、8歳、Nさんは20歳そこそこです)。
二人が聞き上手だったこともあって、わたしは機嫌よくいろいろな話をしました。
(要はうまく乗せられたってことですな!)
子供の頃乗った「仙山線」で「タブレット」を渡すところを見てわくわくしたこと、
仙台の大崎八幡神社の「どんと祭」の時、
「べっこう飴」で立体的な宝船を作るおじさんの技を見るのが毎年楽しみだったこと、
子供の頃はバスに女性の車掌さんが乗っていて、
後ろのドアのところにあったブザーを鳴らして停車や通過の合図をしていたこと、
子供の頃祭りの夜店で生きたヒヨコが売られていたこと、
我が家では藤崎デパート(仙台にあります)前で無料で配っていたヒヨコを飼っていたこと、
小学校の帰りに給食で出た棒チーズをよその家の犬に食べさせたら、
誤って手までかじられたことがあること・・・。

うちの子供たちにはお馴染みの、なんてこともない話ばかりなのに、
昼休みの終わりに二人が目をキラキラさせながら
「栗さんのお話、とっても面白かった!
貴重なお話が聞けてすごく楽しかったです。
そのうちここの職員みんな集めて栗さんのお話を聞く会をしたいくらい、
ものすごく面白かったです!」と言ったのでわたしの方がびっくりしてしまいました。

・・・これって、どこかで経験したような・・・あっ!!!!!

そうです、この感じは、わたしがボランティア先の老人ホームで
お年寄りから昔の面白いお話を伺った時と同じだったのです。
そりゃあそうだよなあ、わたしが小さかったのなんて、
もう45年とか前のことになっちゃったんだもんなあ・・・。

降る雪や 明治は 遠くなりにけり
そう歌った俳人がいましたっけ。
昭和が終わって早や30年近く。
「あの」昭和も遠くなってしまいました。