まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

10年前のスーツとわたし

娘の高校の卒業式、
息子の大学の卒業式、
そして多分娘の大学の入学式。
3月から4月にかけて我が家は「セレモニー」が
目白押しの予定。

「セレモニー」用として10年前に買ったスーツを着て、
鏡の前に立ってみる。

息子が小学校を卒業する折に、
当時住んでいた東京のデパートで買ったスーツ。
勇んで買いに行ったのはいいけれど、
どれを着ても全然似合わなくて悲しくなったんだよなあ。
辛うじて「くたびれた事務員」然として見えずに済んだのが
これだけだったから買ったんだっけな。
あれから、何度も着たよなあ・・・。

悲しいことに、ものすごく古臭く見えるようになっていた。
スーツだけでなく、10年の月日がわたし自身も変えたからなのだろう。

慌ててデパートに探しに行ってみたものの・・・。
高い。
そして、滅多に着られないようなデザインのものが多い。
仕事にも着られそうなものを着ると、
やっぱり「くたびれた事務員」にしか見えなくなってしまう。

かあさんのお葬式の折に新しくした「喪服」で行くしかないかなあ?
でも、ネットで調べたら「喪服で晴れがましい席に出るのは本来失礼です」
と書いてあったしなあ。

うーん・・・。
うーん・・・。
うーん・・・。

仕方がないので、ネットでレンタルすることにした。
「50代 卒業式 母 洋服」で検索したら、結構いろいろ出て来た。

娘は「え~っ、貸衣装で卒業式に出るの?!」と驚いていたけど。
主役は飽くまでも娘や息子。
わたしは「失礼がなく古臭くない服装」ならいいんだからさ。