まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

酔っ払いはキライだ!

夫が泥酔して帰宅。
1時間後夫が寝たあとは・・・。
水びたしの洗面所。
おしっこが床に飛び散ったお手洗い。
あふれる寸前までお湯がためられた風呂。
ため息が出る。
夜中に洗面所やお手洗いを掃除し、
風呂のお湯は洗濯に使っても半分以上はのこってしまうだろうなと、とほほな気分になる。
 
わたし自身が全くの下戸だからかもしれないけれど、
酔っ払いが大っキライだ。
結婚してすぐ、夫の酒癖の悪さに驚いた。
とにかく泥酔するまで飲んで帰って来る。
吐く。
お手洗いをおしっこで洪水にする。
夜中に夫がお手洗いに立つたび、掃除しなければならなかった。
部屋が暖かいと一層悪酔いするから、
北国の真冬でも暖房を止め、
部屋の窓を開けて外の凍るような空気を入れなければならなかったことも何度もある。
寒くて寒くてまんじりとも出来ないわたしを尻目に、
内風呂を盛大に焚いた夫は雷のようないびきをかいて熟睡。
妊娠中は特にそんな夜が心身にこたえた。
あるとき、夫は泥酔のあまり迷子になった。
飲まなかった人にアパートの近くまで送ってもらったものの、
そこからアパートまで帰って来られなくなったのだ。
「近くで降ろしましたから。」と連絡があってからあまりに帰って来ないので、
心配になって探しに出てみたら、
夫は近所の道の真ん中をチータタッタ、チータタッタと、
千鳥足で歩いていた。
吐しゃ物でズボンと靴をドロドロにしたまま。
 
酔いがさめれば「申し訳ない」と謝るけれど、
何度でも同じことを繰り返した。
泥酔したって喧嘩するでもない、ただ粗相するだけだとは言っても、
そんなことが繰り返されるうちにだんだん愛想が尽きてきた。
 
おしっこが飛び散ったお手洗いを掃除しながらこう思う。
・・・わたしが結婚してから一度だって夫に粗相の始末をさせるようなことになったか?
一度だってなかったのに・・・とわたしは思う。
酔った上でのこととは言え、粗相の始末をさせるようなことをしでかしたなら、
多分深く深く恥じて同じ失敗を繰り返さないように細心の注意を払うだろうな、とも思う。
男の人って、どうして反省しないんだろう。
そして、どうしてどんなに迷惑になっても、
立ったままおしっこをしたがるんだろう。
座っておしっこすると「男としてのプライドが傷付く」って言う人がいるらしいけど、
そんなことくらいで傷付いちゃう「男のプライド」って一体何なんだろう。
 
謎だ。
とにかく謎だ。
でも、やっぱりわたしは酔っ払いは大っキライだ!