まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

やっぱり、あの系列施設か!

ちょっと前に職員による暴行でお年寄りが亡くなった老人ホーム。

片時も忘れたことのない名前でした。

父を入れてしまった有料老人ホーム。

100人もの要介護老人を受け入れながら、

夜間は職員たった1名だった有料老人ホーム。

経営主体が不動産屋だけあって、業績だけは良いらしいですが…。

系列事業所に料金を吸い上げるために介護用品を次々レンタルさせられ、

「リハビリを続ける」と言う約束を反故にされた父、

徘徊防止のためのセンサーマットをベッド下に敷かれ、

「呼んだって職員なんか来ないから、俺、こうやってトイレに行くことにしてるんだ」

と言いながらマットを除けてひょろひょろと歩いてトイレに立った父、

職員さんの手が足りず、認知症が重い方の車椅子と同時に「2台押し」され、

エレベーターの前に他の車椅子の方たちと一緒にしばらく放置されていた父、

「ここの飯はひどいんだ、病院の比じゃないんだぞ。

おかずの肉とか魚なんかほんのぽっちりでな、あとはテーブルに置いてある

練り梅だのふりかけだのでどんぶり飯食わされるんだ」と訴えていた父、

たった1か月ほどの入所期間にどんどん歩けなくなって行った父、

くも膜下出血を起こしたのに、結果的に半日以上放置された父…。

「明るく穏やかな毎日」を連想させる名前とは程遠い施設の実態。

働いている方たちはいつも忙しそうで、疲れていて。

利用者には生気も笑顔もなくて。

設備だけがいたずらに明るく清潔でした。

あれはきっと経営トップの人たちだけを幸せにする施設だったのでしょう。

今回の暴行殺人事件、

そういう経営姿勢が遠因となった事件のように思えてなりません。