まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

高齢者は、こんな家電品を求めているのだ。

かあさんが亡くなって突然独り暮らしをしいられることとなった、
82歳のとうさんを支援しに実家へ行っている。
とうさんは今まで独り暮らししたことが全くないので、生活の全てが一挙にマヒしてしまった感じだ。
 
かあさんは電子レンジを持ってなかったので、
まず「独り暮らしの必需品」電子レンジを買いに行った。
とうさんは年金暮らしだし、オーブン料理とかはしないし、
とにかくコンパクトで、電子レンジ単機能で、操作が分かりやすく使いやすいものをさがしたのだが・・・。
そういうものは、学生向け商品しかないのだ。
とうさんみたいな人には、出来れば赤外線センサー付きのレンジで、
表面温度を測って勝手に加熱を調節してくれるものがいいのに、
赤外線センサー付きは、オーブンレンジの中位機種から上のグレードのものだけだった。
高齢者こそ、「あたためオートボタン」が必要なのに。
オートメニューボタンとかは必要ないけど、
大きくてはっきりとした字で表示が書いてあって、
ダイヤルは出来れば二つ程度、その他に「オートあたためボタン」が付いてて、
コンパクトサイズで価格が1万円台のものがあれば本当に高齢者はありがたいのに、と思った。
泣く泣くセンサーの類が全くないレンジを買ったとうさんだけど、
まず、本体の表示の字が小さすぎて、全く見えないようだ。
さらに、どの出力で、どのくらいの時間加熱したらいいかが分からず、
なかなか使えずに困っている様子。
仕方がないので、大きな紙に「ごはん一膳=出力中で1分半」とか、
よく使うものを書き出して冷蔵庫に貼っている。
そこに書いてないものは「出来ない。どうやったらいいか分からない。」と言うので、
便利なはずの電子レンジもわたしが実家に行かない日は休みがちである。
 
それから、掃除機。
とうさんの家には、すごく高機能の上等な掃除機がある。
これが、馬鹿でかくて、しかもすごく重いのである。
高齢者には、とても使えない。
とにかく軽量で、出来ればセンサーが付いていて、ゴミの量とか、
床の素材とかを自動検知してくれてスイッチさえ入れればお掃除できる掃除機。
ゴミが簡単に捨てられて、フィルターとかの手入れが簡単な掃除機。
そういうものはないのだろうか。
(わたしは40代だけれど、長年の無理がたたってずっと肘を傷めていた。
パナソ○ックのエコナビ付き掃除機が重くて重くて、
掃除するたび激痛が走り、泣きそうになりながら掃除していた。
どんなに高機能でも、あんなに重い掃除機は、日本人の体格には合わないと思う。
狭くて、物がゴチャゴチャ置いてあることが多い日本の家では、
軽くて取り回ししやすい掃除機が一番だ。)
 
高齢者が使いやすい家電品の条件は次の通り。
・表示が大きくはっきりとした字で、分かりやすい表現で書かれていること。
・センサー類が付いていて、面倒な操作は不要、機械任せで最適なパフォーマンスが得られること。
・コンパクトサイズで、とにかく軽いこと。
・手入れが簡単で、手入れの頻度が少なくていいもの。
・奇をてらわない、ベーシックな色と形
 
日本は高齢化してるのだから、こんな商品を作れば、国内でどんどん売れると思うんだけどな。