まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

笑える反戦絵本~もっとおおきなたいほうを~

この本って、「こどものとも」のハードカバー版で出てるんだろうか?
 
うちの娘が年中さんだった頃の「こどものとも」の中の1冊。
お話は結構単純。
あるところに王様がいた。
王様は小さな大砲を一つ持ってたけど、それを使う機会がなかった。
そんな折家来から大変な知らせが入る。
「王様の大好物の魚を、きつねが勝手に川で獲ってます!」
なに、それはけしからん!ということで、王様は大砲を持ち出して川向こうのきつねに向かってドン!と撃つ。
きつねはビックリ仰天。
ハッハッハ、と王様が大喜びしていると・・・。
きつねは王様のものより大きな大砲を持ち出してくる。
それを見た王様は「もっと大砲を作れ!」と命令し・・・。
そこからなんともシュールでナンセンスな軍拡競争が始まる。
そして、最後には・・・。
 
園児向けの絵本なので、絵はほのぼのしてるし、オチもすごくピースフル。
でも、軍拡競争の愚かさや、戦争のくだならさを子供に強烈に印象づけられる作品だと思う。
我が家では今でも国際情勢を子供たちに説明するときに、この本を引き合いに出すくらい。
 
世界中の大砲(=軍備)も、この本のオチみたいに、平和利用できたらいいのに。
小さな子供を持つ人に是非おすすめしたい、ちょっと変わった反戦絵本だ。