まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

息子が家を出る日のために

うちの息子は高校3年生。
順当に行けば来春県外の大学に進学するために家を出てしまう。
 
夫との二人暮らしで始まった我が家の歴史。
息子が生まれて3人になり、
娘が生まれて4人になった。
子供たちとわいわい過ごす毎日は愉快で面白かった。
そんな日々が永遠に続くような気がしていたけれど。
来春には3人に、その4年後には2人に、それからしばらくの後にはどちらかが・・・。
おセンチなわたしはそう思っただけでちょっと涙目になってしまいそうになる。
 
ダメダメ、そんなことを考えてちゃ。
家を出る日は確実に近づいているっていうのに、
進学校に通う息子には家事を教える暇が全然ないままだ。
そこでひらめいた。
さんさん録」だ!
   *「さんさん録」とは、こうの史代さんの漫画のタイトル。
     やもめになってしまった「さんさん」が、亡き奥さんが遺してくれた便利帳「さんさん録」を見ながら、
     主夫になっていくストーリー。・・・と書くとつまらなそうだけど、そこはこうのさんの漫画だもの、   
     面白さも画力も抜群です。
わたしなりの「さんさん録」を作って息子に渡そう!
 
そんなわけで今息子に渡すノートを作ってるところ。
話しておきたい大切なこと、
うちの人気メニューのレシピに、
差し入れで大人気だったクッキーやケーキの作り方。
買い置きしておくといいものや、
困ったときの対処法などなど、
書きたいことは山のようにある。
それを面白おかしい文章で、下手なイラストなんかも入れて。
わたしが書いてるのを見たら娘が「面白そう!」と言い、
早速「無駄スキルノート」なるものを書き始めたもよう。
パソコンでグラフィックアートを描いたりコピックでイラストをきれいに仕上げたり。
娘が得意としていることを、
豊富なイラスト入りでこちらも面白おかしく書いているようだ。
 
息子がいなくなったら私たちが寂しく感じるように、
息子だって一人暮らしになったらしばらくは寂しくて仕方がないだろう。
そんな時にこれを開いてみれば、
ちょっぴり元気が出るようなノートになればいいと思う。