娘、おしゃれにちょっと目覚める。
うちの中2の娘。
あまり笑わない、しゃべらない。
(高3の息子に比べてだけど。)
しゃべるときはぶっきらぼうで、結構無愛想。
おまけにおしゃれにも全く気を使わない子だった。
それが・・・。
昨日息子の定演を聞きに行った帰り、
サマーセール最終日の呼び声に「お洋服、買ってあげようか?」と聞いたら、
「いいのがあればね。」との答え。
うん?
答えがいつもの「別にいいよ。めんどーだし。」じゃないぞ。
娘の気が変わらないうちにと、
以前行ったときに目をつけておいたお店がある階へ直行する。
「こんなのは、どう?」
水彩画風のきれいな色のプリントのTシャツを指すと、
「Tシャツじゃないのがいい。」
・・・えっ?
いつもなら「別にどれだっていいよ。
どうせ何着たって変わり映えしないんだし。」っていうとこだよ。
「じゃあ、こんなのはどう?」
ちょっとぽっちゃりさんの娘の体形が目立たないような、
ふんわりしたブラウスを見せると、
「・・・太い糸で編んであるレースはキライ。
他はいいと思うけど、すそのレースがステキじゃないから、いやだ。」
なんと!
洋服に関して、娘が自分の好みを言ったぞーっ!!!!
そして娘はぐるっと店の中を見回して、
「あれがいい。」とフォークロア調のチュニックを指差した。
スクエアネックのまわりにフォークロア調の刺繍が施してあるルパシカみたいなの。
娘に合わせてみるとよく似合ってステキに見えた。
「あら、とってもよく似合うよ!ステキ!」
「これ、買ってくれ。」
・・・Pardon?
今、なんとおっしゃいました?
これ買ってって、おっしゃいました?
うおーっ!!!
その瞬間、母はキミの周りに紙ふぶきが舞ったように感じたぞ。
キミが遂におしゃれに目覚めた!
そう言えばこの頃声をかけなくてもシェーバーでムダ毛を処理したり、
いつの間にか顔の産毛を剃ってたりしてたもんなあ。
子供だ、子供だって思ってたけど、
キミだって立派にティーンになってたんだもんね。
これからはキミと楽しくお買い物に行けそうだぞと、
母はちょっとワクワクしてしまうのだった。
・・・あっ、もう友達と行くようになるから、母は用済みだったりして。