まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

告白

大学に通っている娘から、驚くような内容のメールが来た。
幼なじみのAちゃん(女性)から、大真面目かつ熱烈に告白されたのだと言う。
「あたし…恋愛対象は異性だけなんだけどなあ…」
困惑した娘からわたしに相談があった。

時代だなあ、と思う。
映画や小説などで同性愛を取り上げたものを
見たり読んだりしたことはもちろんあった。
でも、自分の子供がその対象として見られたり、
よく知っている相手から告白されたりする日が来るとは
夢にも思っていなかったのだ。

同性愛の人たちは「体と心の性の不一致」が原因とよく言われる。
でも、Aちゃんの場合は消極的同性愛者ではないかとわたしは思う。
(同性愛に「積極的」や「消極的」があるのか知らないが)。
地元でも有名な秀才だったお兄ちゃんからは「バカ」と言われていじめられ、
クラスメイトの男子たちからは「キモい」と言われていじめられ、
Aちゃんはすっかり男性が嫌いになってしまったのではないか、
それで同性からの愛情を求めるようになったのではないか、
わたしは娘のメールを読んでそんな風に感じたのだった。

娘のクラスメイトだった昔から、ちょっと常軌を逸したほどの
エキセントリックな性格だったAちゃん。
娘は対応に苦慮しているようだ。
母としてはハラハラしながら推移を見守るしかないけれど…。