まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

久しぶりに映画館で「すやすや~ZZZ」~「ある天文学者の恋文」を見た~

娘が邦題に惹かれたそうで、
「ある天文学者の恋文」を見て来ました。

・・・久しぶりに映画館で寝てしまいました
いやあ、つまらなかったなあ。

男の人って、いくつになってもスケベなんですな。
父親を自分が死なせてしまったという自責の念で自暴自棄になっていた、
若くて美しくて恐ろしいくらい優秀な女性を人生の最後の日々を賭けて救う老天文学者の話、
というのは、この映画のある面だけを見た紹介の仕方で。

実は、老人と若い女性との不倫ですから!!!

映画は、初っ端エロエロシーンの怪しげな音声から始まります。
50年の人生の大半、映画を見て来て一つ言えることは、
「何の説明もなくエッチなシーンで始まる映画に、
ロクな作品はないっ!」と言うことで。
「あっ、この映画、ハズレかも知れない」という嫌な予感は、
残念ながら当たっておりました。

ジェレミー・アイアンズって、もっと素敵な俳優さんだと思ってたんだけど・・・。
自分を「Wizard」(魔法使い)って言っちゃうような、「けっ!」なスケベお爺の役では、
誰が演じたって素敵には見えませんけどね。
女優さんも口角がものすごく下がってて、きれいな人とは思えませんでした。
この方の顔・・・若かりし頃のジャンヌ・モローと相通じるものがあるお顔。
ジャンヌ・モローも口角がものすごく下がってる顔でしたね)
・・・と言うことは、あと40年経つと「マモー」になっちゃうということでしょうか

エンリコ・モリコーネの音楽もあまり印象的ではありませんでした。
何よりも気になるのは、作品中散々流れて来るスマホの音!
メッセージが届くたびに安っぽい音が響き渡るのが、
ものすごく神経に触りました。

これって、「ニューシネマパラダイス」を撮った監督の作品だったんですね。
才能が枯渇してしまったんでしょうか。
まあ、人生にあれだけの大傑作をたった1本だけでも撮れれば、
十二分に素晴らしいのですが・・・。

「歳を取って来ちゃったけど、
まだまだ浮いた話の一つや二つは欲しいし、
残りの人生もう一花二花咲かせたい」という
ちょっとこってりとした欲望が残っているおじさま向けの作品だなあ、
というのが正直な感想です。

あっ、それと。
天文学である必然性は全く感じられませんでした。
作品中「えっ、まさかこのためだけに天文学者って設定にしたの?」と言うことはありましたが。

ちなみに、見終わってからの娘の感想は、
「エロエロシーンから始まってどうしようかと思ったよ。
PG12とか何も付いてなかったのに」と、
「外国の女性って痩せてるように見えて胸が立派なんだね」でした。
あはははは