まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

フードバンク

わたしは今年3月末まで福祉関係の有償ボランティアをしていました。
住んでいる町にある社会福祉協議会の事務所に
月に8~10回程度通っていたのですが・・・。
ほぼ毎回、フードバンクの食べ物を求めていらっしゃる方を見ました。

「こちらに来れば食べるものがもらえると聞いたのですが・・・」
その大半がごく普通の身なりをした、2、30代の女性たちでした。
シングルマザーになった途端生活が困窮し、
子供たちに食べさせるものが欲しいといらっしゃるのでした。
でも、フードバンクは協賛企業から提供された、
賞味期限が迫っている食べ物ばかり。
時期によって冷や麦だったり、春雨だったり、売れない風味のカップ麺だったり。
「お米や野菜はないんですか?」
皆さんがっかりした口調でおっしゃっていました。

春雨や冷や麦だけではお腹はふくれても、栄養のバランスは取れません。
確か九州(だったと思います)のどこかの町では、
コンビニの廃棄弁当などを生活困窮家庭に配っているとか。
しかし、「捨てるものを食べさせるとは何事か。子供たちがいじめに遭う」
などと反対意見も多いと聞きます。
でも・・・。

現に困っている人がいて、一方でまだまだ食べられるのに捨てられる食品があるのですから。
少なくとも「春雨だけ」とか「冷や麦だけ」より、ずっとずっといいとわたしは思います。