まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

男子と男子のお母さん、そしてすべての女子にも~「男子のための人生のルール」~

玉袋筋太郎さん・・・って入力するだけでギョッとする名前ですが。
ビートたけしさんのお弟子さんとして有名な玉袋さん(以下玉ちゃん)が書いた本です。

派手なピンクの地に見えない敵に立ち向かおうとするかのようなトラのイラスト。
その下には
"LIVE WELL. IF YOUR LIFE IS NOT WELL, STILL LIVE."
(よく生きよ。もしキミの人生がよいものでなくても、それでも生きよ)とあります。
この本の内容を端的に表した言葉だと思います。

正直言ってお母さん方はこの本を手に取ったとたんにギョッとして、
「こんな本、とても息子に読ませられない!」と思うはずです。
だって、めくった初っ端の文章が
「ちんちんをかきながら考える」ですからね!
この本は「よりみちパン!セ」という、
思春期の子供たちに向けて書かれたシリーズ本の1冊なので、
思春期の男子の一般的な興味関心の対象である(あった)はずの、
「SEX」に関係するものが結構チョコチョコと出てきます。
しかし、あくまでも「笑い」をとるための材料としてだったり、
非常に硬派な内容をちょっと柔らかい雰囲気にするためのスパイス役としての扱いです。

この本、本当にいい本です。
男の子からいかにして「男」になったらいいのか
(子供からいかにして大人になっていったらいいのか)、
そして、いじめや「毒親」(という単語は古い本なので使われてませんが)など、
「よく生きることを妨害してくるものたち」といかにして付き合い、
自分の人生をよいものにして行くか。
決して真面目一辺倒で生きてきたわけではない玉ちゃんが、
ご自身の人生の中で見つけてきたことを、
飾らない言葉で、ストレートにつづっておられます。
「ああ、この本を高校生だった自分に読ませたかった」と思いました。

玉ちゃんには息子さんがおられるんですね。
「父ちゃんが人生で見つけたことを、
お前にも教えておこうな」
そんな気持ちが伝わってくる良書だと思います。

出だしの文章で食わず嫌いにならずに、
ぜひ親子で読んでみてください。
ただし、子供さんに読ませる場合は少なくとも小学校高学年以上限定で。