まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

なんと!若年層は「国民の三大義務」を知らないらしい!

つい先日まで、大学3年生(明日から4年生)の息子が帰省しておりました。

息子とわたしとは、様々な事柄についてよく話すのですが、
そんな中で「少子高齢化をどうしたらいいか」というような話になりました。
哲学を学んでいる息子は、「倫理学」の講義の中で
尊厳死安楽死をどう考えるか」というテーマでディスカッションを重ねたりしており、
話しているうちに「少子高齢化」に話題がシフトして行ったのです。

わたしは常々考えていたこと、
すなわち国民の義務を三つから四つにし、
「次世代の国民を育成する義務」を付け加えて、
小学校から繰り返し教えるべきではないか、という趣旨のことを言いました。
すると、息子がびっくり仰天な発言を!
「お母さん、その『国民の三大義務』ってヤツなんだけどね、
わたしは就職試験の勉強をして初めてその存在を知ったんだよ」ですと。
生存権」をはじめ、「国民が持つ権利」については色々習ったけれど、
「国民の義務」というものは一度も学校で教わった記憶がないという言葉を聞いて、
わたしは驚きのあまり言葉も出ませんでした。

息子は決して勉強を怠けていた子ではありません。
その息子からそんな意外過ぎる言葉を聞かされて、
わたしは本当に驚いてしまったのです。
「義務と権利はセットになったもの。
義務を果たさずして、権利を主張することは出来ない」
そんな風に繰り返し繰り返し習いましたし、
当然今の学校でもそう教えているものだとばかり思っていたからです。

現役高校生である娘の教科書を見ると、
特に理数系の教科があまりに高度な内容になっていることに驚かされます。
わたしたちが学生だった頃は、大学でしか習わなかったような難しい内容のものが、
どんどんセンター試験などにも出題されるようになっているようです。

国民が働いて納めた税金、
それがあって初めて円滑な国民生活が維持出来て行くのだと言うこと、
そして親になったらきちんと子供に教育を受けさせなければならないのだと言うこと。
いくら高度な計算が出来たってそんな当たり前のことが分からないのだとしたら、
日本の将来は暗いんじゃないかな。

息子の話を聞いてそんなことを考えました。