まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

ヤな映画見ちゃったなあ・・・~「複製された男」を見た~

シルバーウィーク終了。
我が家はほぼ通常営業状態でした(泣)
「見られればいいなあ」とTSU○AYAで借りておいたDVDを2本見ただけ。

そのうちの1本が「複製された男」でした・・・(泣)
ジェイク・ギレンホール、「遠い空の向こうに」がすごく良かったんだけど。

まず、知らずに借りたわたしも悪かったのですが、
この作品はエロエロシーン多数のため、R15+指定です。
夫と二人で見たのですが、超絶エロエロシーンから始まっちまって、
ものすごーく気まずい感じになりました。
(第一、わたしはエロエロ成分が多い映画がとても苦手
映像は黄色っぽく霞んだような色合いだし、
音楽はものすごい不協和音の連続だしで、
まるで黒板を爪でキーキーされてるのを
ずっと我慢し続けなければならないような感じ。
そして、何よりも時折挿入される「蜘蛛」のイメージ。
六本木ヒルズにある「あれ」がカナダの町を闊歩してました・・・ひえ~っ!)
もう、「ほらほら、どうだい、神経が悲鳴を上げてるだろう?」って、
ドヤ顔した監督にいたぶられてるような気分になりました。

生理的嫌悪感をあおるような演出、
「複製された」としか思えないような「もう一人の自分」の存在、
感情があるんだか無いんだか分からないくせに、
なんだかやたらと性行為に及ぶ登場人物たちと、
要素だけ聞けばサスペンスフルな作品のようですが、
これがダランダラン。
たった90分の作品なのに、始まって30分くらいで飽きました。
緊張感のない作品を、緊張感ありまくりの音楽で無理やりもたせてたみたい。
これ、音楽が無ければどうにもならなかったんじゃないかなあ、とさえ思いました。

見終わっての夫の感想は、
「オチが見たかったから何とか耐えたけど、何じゃ、ありゃあ?!」
・・・うん、確かに。
最後の最後が「あれ」なのかい、キャーッッッ!!!
思わず顔を覆ってしまいましたよ、わたしは。
その後、「一体、これ、どういうことだったんだと思う?」と夫と話しました。
ここから先は、どうしても内容に触れるので、未見の方はご注意くださいね。












・夫の解釈
これは、SF作品であり「クモ星人による地球侵略」映画だ。
クモ型宇宙人が地球人そっくりに変身して、
徐々にオリジナルの地球人を抹殺していく様子を描いている。
六本木ヒルズの「あれ」が闊歩してるのはそれを象徴的に表したもの)
最後に残ったアダムは地球人だが、
身重のメアリはクモ型宇宙人だったという正体が、
ラストで明かされていたのだ。
・わたしの解釈
自己が分裂してしまった人を描いた作品で、
アダムもアンソニーも同一人物。
二人で向かい合ったりしている場面でも、
三者の姿が全く無く「妄想」であっても矛盾はない。
アダムとアンソニーが同じ写真を持ってたっぽいし、
いくらなんでも身重の女性が見ず知らずの男性と
あんなふうに関係を持つのは不自然過ぎる。
・・・とは思うけど、それで全部の説明が付くのか!
と言われるとちょっと自信ないなあ・・・。

という感じでした。
ただ、わたしたち二人とも
「ものすごくつまんなかった!」という感想は共通してました。
この映画のキャッチコピーは「あなたの脳力がためされる!」。
わたしたちの脳みそでは相当力不足だったみたいです。

つまらなかった割にものすごーくモヤモヤ感が残ったわたしですが、
なんと、公式サイトに「ふくろとじネタバレページ」なるものがありまして。
その他にも、ブログで詳細な解説を加えてくださっている方が多数。
興味のある方はそちらをぜひ。
・・・そうそう、「クモ星人の地球侵略映画」ではありませんでした、やっぱり。