まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

L.A.コンフィデンシャルを見た

このところ気分が晴れないので、
TSU○AYAからDVDを借りて来た。
「L.A.コンフィデンシャル」。
わたしの大、大、大好きな作品である。

この作品の舞台となっているのは1950年代のロサンゼルス。
「未来の街」と喧伝されていたロスを舞台に、
ロス市警の若きエリート、エド・エクスリーを主人公として物語は進む。
時はハリウッド黄金期であり、ロスへは人や金が集まっていた。
そして、当然そのような場所で暗躍するものたちも。
「ナイト・アウルの虐殺」と呼ばれることとなった凄惨な殺人事件をきっかけに、
エドはもちろん、相方を亡くしたバド・ホワイト、
そして悪徳警官の見本のようだったジャック・ヴィンセンスの3人は、
それぞれのやり方で、ロスの街を覆わんとしていた悪の実体に迫って行くことになるのだが・・・。
というようなお話。

これ、俳優陣が実に豪華なのだ。
エド・エクスリー役に「メメント」のガイ・ピアース
バド・ホワイト役にオスカー俳優のラッセル・クロウ
ジャック・ヴィンセンス役にこれまたオスカー俳優のケヴィン・スペイシー
そして、謎めいた女リン・ブラッケン役にキム・ベイシンガー(この作品でオスカー獲得)、
そのほかにもダニ・デヴィートやジェームズ・クロムウェルなど実力派俳優が目白押し。
特に、この作品がハリウッド初お目見えだったラッセル・クロウのカッコよさ!
昔々、クラーク・ゲーブルの魅力を表して
「テンダー・ブルタリティ(直訳すれば「優しき野獣性」)」という言葉があったそうだけれど、
この作品でのラッセルの演技はまさしくそれだと思う。

役者がいくら良くても、脚本がダメなら映画はおしまい、
でも、この作品は脚本もとてもいいのだ!
そして、音楽も時代を感じさせて非常にいいし、
昔のアメリカのテレビドラマを思わせる色調の映像も「あの頃の空気感」を伝えているし、
もう何から何までものすごくいい作品なのである!
ただ、作品の性質上、非常にバイオレンスシーンが多いので誰にでもオススメはできないけど。

わたしは、リン・ブラッケンとバド・ホワイトが初めて長い会話を交わすシーンが大好きで。
キム・ベイシンガーの演技の上手さ、そして匂い立つような美しさに、
女性のわたしでもクラクラしてしまいそうになる。
もちろん、バド・ホワイトもいいんだけどね・・・えへへ