まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

レディ・ガガの「ラッシュ・ライフ」は必聴の名演です~トニー・ベネット&レディ・ガガ「チーク・トゥ・チーク」を聞いた その2~

このアルバムに関して、購入後間もない時期にすでに記事にしてるのですが・・・。
 
ごめんなさい!
全面的に訂正の記事を書かなければならなくなりました!
 
これ、本当に素晴らしいアルバムです。
何度も聴いているうちにそう思えるようになりました。
 
トニー・ベネットに関しては、さすがに年齢を感じさせられる楽曲もありました。
(「ソフィスティケイテッド・レディ」の最後のロングトーンについて、
伸ばしているうちに若干音程が下がってしまい、また修正しているのが分かります。
・・・ということは、無修正で録音したままの音を使っているということの証明でもあるのですが)
日本版の最後にボーナストラックとして収録されている「レディ・イズ・ア・トランプ」と聴き比べると、
この数年でトニー・ベネットの声から艶と張りが失われつつあるのを感じます。
・・・でも、トニー・ベネットマイルス・デイビスと同い年、
驚きの1926年生まれですからね!
このアルバムを録音した時に数え年で米寿だったんですからね!!!
それを考えれば、「アメリカ音楽界の至宝」と呼ばれるのも当然だな、と思います。
(ジャズ・ジャイアンツと呼ばれる人で、これだけ健康体で長生きしていて、
しかも人柄も素晴らしい方なんですから、「至宝」なんて言葉だけじゃ足りないくらいです)
それに、トニー・ベネットの素晴らしいところは、
その人柄によって共演者から最良のパフォーマンスを引きだすことが出来るということ!
今作も、レディ・ガガの単独作だったらこうは行かなかったかもしれません。
(しつこいようですが、あのビルさまが歌伴なさったくらいですから!
ビルさまが単独で歌伴してアルバムを作ったのはトニー・ベネットとだけなんですからね!)
 
 
さてさて、レディ・ガガに関してですが・・・。
わたし、11曲目に収録されている「ラッシュ・ライフ」を聴くたびに涙が流れます。
悲しいわけではないんです。
歌の終盤、
I'll forget you, I will
While you are still burning inside my brain
(あなたのことを忘れるわ、絶対に
あなたのことは脳裏にまだ焼き付いているけれど)
という部分の「Brain」という言葉。
それにこめられている強く激しく切ない思いみたいなものが、
何度聞いてもわたしの心を激しく揺さぶるのです。
この曲はアレンジも本当に素敵。
ピアノだけの伴奏からやがてオーケストラが入ってドラマティックな音の広がりを見せるところも、
コードの付け方も全てパーフェクトです。
何度もアルバムを全編通して聞きましたが、
わたしはレディ・ガガの「ラッシュ・ライフ」が今作の白眉だと思いました。
 
MTVでこの二人のライブが放送されるそうです。
10月26日オンエア予定だそうで・・・。
CSには入ってないからなあ。
でも、見たいなあ。