まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

18年ぶりの二人暮らし

娘が修学旅行に行っている。
なんと、海外!!!
レンタルショップで借りた大きなスーツケースに荷物を詰めて、
「飛行機が落ちて死ぬかもしれないな」などとうそぶきながら出掛けて行った。
およそ1週間の旅程。
 
・・・と言うわけで、なんと夫と二人暮らしである。
18年ぶり!!!
二人共年を取った。
すごーく白髪が増えたし、
ケンカも全然しなくなったし。
仲が良くなったというわけではない。
「間合い」の取り方が上手になったのだ。
「ここらで引いておかないと厄介なことになるな」と、
双方すーっと身を引くのが上手くなったと言うか。
そして、「こいつには言ってもどうにもならない」と、
双方諦めの境地に達した部分が多くなったと言うか。
 
お風呂が済むとわたしは、息子のおさがりの机で公募用の文章を書く。
(定職に就くのが難しいため、何とかして賞金を得ようというセコい考えである)。
夫はピコピコとゲームをするか、
録画しておいた格闘技(UFCっていうものか?)を見るか。
そのうち、「お茶にする?」とわたしが声を掛けて、
ハーブティーを淹れて二人で飲む。
(オシャレな夫婦だから飲むのではなく、
夫が仕事のストレスで大変みたいなので、
美味しくないのを二人で我慢しつつハーブティーを飲んでいるのだ。)
「いろいろ試してるけど、あんまり美味しくはないよね。
なんていうか、やっぱり草っぽい味がする」
「そうだな、美味しくはないなあ」
などと言いつつ、しっかりとハチミツを入れて。
娘がいると結構笑うことが多いわたしも、
美味しくないハーブティーとニュース番組では笑えず、
ただ二人で黙々とお茶をすすることになる。
日中呼び鳴きしたり物まねしたりにぎやかなオカメインコも、
もうとっくに夢の中なので、家の中はシーンとしてしまい、
ただ時間だけが過ぎていくのだった。
 
・・・うーん。
娘が進学のために家を出たら毎日こんな暮らしになるのか。
大変だ、二人で認知症コース一直線だ。
夫婦で共通の趣味とか楽しみを見つけないと、
とんでもない老後を迎えるはめになりそう。
とは言え、夫とわたしは全く趣味も性格も正反対なのだ。
どうしたらいいかなあ・・・。
 
とりあえず今は・・・早く帰って来てーーーーっ!!!