まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

カラオケ、きらいぢゃ。

どうしてなんだろう。
小さい頃からずーっと音楽の訓練を受け、
ソルフェージュとかも習ってたし、
お風呂の掃除したりお料理したりしながら歌う分にはそう下手でもないはずなのに、
カラオケでマイクを握った途端にものすごいオンチになってしまうのは!
 
中3の娘は数年間ボーカルを習っている。
そんな娘の一番の気晴らしはカラオケでガンガン歌うこと!
しかし、今住んでいる町では条例で高校生以下の子供は
カラオケボックスに立ち入ってはいけないことになっている。
(その割にはカラオケ屋さんの外に高校のステッカーを貼った自転車が
ズラーっと並んでいるけどね。)
親が一緒に行くと店側でも黙認してくれるので、
わたしは「歩く入店許可証」みたいな形で時々娘とカラオケに行くはめになる。
 
Aくんに散々手こずらせられてストレスが溜まっている娘が昨日、
「おにいちゃんもいなくなっちゃったし・・・。
ゴールデンウィークも最終日、ひとつカラオケでガンガン歌って
英気を養いたいんですけど」と言ってきた。
仕方がないので娘とカラオケに行く。
娘はいきものがかりの曲やら、大塚愛の曲やら、Perfumeの曲やら、
はてはボーカロイドの曲だの、アニメの主題歌だのをどんどん歌う。
わたしの役目は切れ目なく娘が歌えるように予約をどんどんすることと、
時折娘が休めるように下手な歌を歌うことだ。
娘はいやなことに、採点モードにして歌うのが好きだ。
ほとんどの曲で全国で上位10%に入れる娘はいいだろうが、
わたしの歌にまで点数と順位が付くのには毎回凹む。
しかも、わたしは長いこと洋楽ファンだったため、
カラオケで歌える曲がほとんどないのだ。
(わたしの腕前ではとてもスティービー・ワンダービリー・ジョエル
ホイットニー・ヒューストンなどの曲に挑戦する気にはなれない。)
仕方がなく、小学校の頃聞いて覚えたキャンディーズの「微笑みがえし」を歌ったら、
娘にドン引きされた。
おまけにマイクを握った途端、いつものようにのどにガチガチ力が入ってしまい、
曲の半分も行かないうちにのどが痛くてしょうがなくなった。
そんな状態で歌うわたしの声は、まるで絞め殺されそうになって苦しみもがく、
にわとりの断末魔の声のよう。
とても音楽の訓練を受けた者の歌とは思えない。
 
その一方で娘は昨日全国採点オンラインで4回も全国1位を取った。
母の面目丸つぶれ、である。
 
家に帰ってから風呂掃除しつつ小声で歌ってみた。
ブロッサム・ディアリーバージョンの「Lucky to be me」。
プロ並み、とは言えないものの、ごく普通にちゃんと歌えた。
 
・・・カラオケ、きらいぢゃ。