まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

制御不能なAくん

中3の娘の同級生Aくんが最近すごいことになってるらしい。
 
Aくんはアメリカ生まれのハーフの男の子。
顔立ちはすごく整っていて黙っていれば可愛らしい男の子なんだけど、
最近の暴れっぷりが尋常じゃなくなってきているようだ。
弁当の時間に教室中を走り回るのは当たり前、
弁当を食べていた女の子の椅子を突然引いて派手に転倒させたり、
体育の時間馬とびしていた時、馬役していたAくんが急にしゃがみこみ、
ちょうど跳ぼうとしていたBくんが引っくり返って腕の骨にひびが入ったり、
翌日ギプスしてきたBくんに突然とび蹴りしたり、
バス待ちしていた友達を突然突き飛ばしてよその家の車庫の壁にたたきつけ、
車庫のパネルを大破させたり、
授業中トイレに行って携帯ゲームしたり・・・。
もう「制御不能」としか言いようのない状態になっている。
 
Aくんは注意欠陥性多動症学習障害があるようだ。
それに冗談が通じなかったり相手の気持ちが全く分からないなど、
高機能自閉症らしい点も多々ある。
 
それにしても、である。
もうちょっと何とかしようがあったのでは・・・とも思う。
AくんのママはAくんの教育を放棄してしまっている感じなのだ。
「ほら、Aはさあ、見た目だけが取り得だから。
ジャニーズに入れてデビューさせようかと思って。」なんてうそぶいてるばかりで、
Aくんが宿題もやらず、教科書もノートも持って来ず、
学校に持ってきてはいけないはずの携帯ゲーム機を持ってきたり、
多額の現金を持ってきて見せびらかしたりしてることにも気付かないのか無関心なのか。
 
Aくんの存在が娘たちのクラス全体を非常に不安定にしてしまっている。
「Aくんは障害があるから、何をやっても許されるのか?」という気持ちが
子供たちに「真面目にやったってバカらしいだけ」というしらけムードを蔓延させている。
体罰を禁じられている先生たちも対応に苦慮し、
子供たちはAくんに何をされるか冷や冷やビクビク、
Aくんだけが一人楽しく制御不能な毎日を送っている。
先生たちがどんなに言葉を尽くして話しても、
Aくんの心には全く響かず、怒られても3分後にはケロッとしているAくん。
一体Aくんのような子には誰がどんな対応をすれば良いのだろうか・・・。
 
「ホントにAにはひどい目に遭わされてばかり。
授業中は騒ぐし、理科室で実験中に暴れて道具は壊すし、
注意すれば女子にも乱暴するし、もうホントにサイテー。」
毎日のようにため息まじりに訴えてくる娘に、もはや
「Aくんはちょっと障害のある子なんだから大目に見てあげてね」
とは言えない状態だと思うのだけれど・・・。