まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「鍵泥棒のメソッド」をみた。(ネタバレ少しあり)

映画館で予告編を初めてみたときから、
公開を心待ちにしていたこの映画。
 
わたしは「運命じゃない人」の方が好きだったなあ。
運命じゃない人」は、はじめのうちは「ゆるい映画だなあ」という感じだったのが、
そのうち「?!」と引きつけられ、それが「!!!」に変わるという、
「こんな映画初めて見たかも!!!」という驚きと喜びを味わえる作品だったと思う。
 
今回の作品は乱暴に言っちゃうとラブストーリー。
わたしは「胸キュン装置」がとっくに壊れちゃってるので、
残念ながらこの映画を見てもあまり甘酸っぱくなれなかった。
小技は十分効いてるし(どうして銭湯に行ったのか尋ねられた桜井が、
「だって、汗かいちゃったから。」と答えるところのおかしさはすごい。
堺雅人さん、さすがの間の取り方。)、
伏線の張り方とその回収仕方も見事。
でも、「あれ、これだけ?」って感じちゃったんだよね。
運命じゃない人」があまりにも良すぎて、
この監督の作品に対するハードルを心の中であげすぎてしまってたのかもしれない。
家に帰ってきて思い出すと、後からじわじわ「結構よかったじゃない」って
気持ちがわいてきてはいるんだけど、
内田けんじ+香川照之堺雅人広末涼子から想像してたレベルに、
ちょっと達してなかったかな、という残念な感じをちょっと引きずっている感じ。
 
今回は「最強のふたり」の予告に完全に心奪われてしまった。
(ここ、日本の片田舎ではこれから公開予定なので。)
 
いつもどおりこの映画を野球に例えると・・・。
功打者の登場に期待が高まったが、
割合平凡な当たりで内野安打。