まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

オリンピック=戦争?

NHKEテレで再放送された「戦争とラジオ」を見た。
先の戦争でラジオがどのような放送をし、それがどのような働きをしたかを検証する番組。
(毎年8月にきちんと戦争を検証する番組を特集するのはNHKだけだ。
民放はいっそお涙頂戴の原爆ドラマだのばかり。)
その中でこのようなことが言われていた。
「国民はラジオの前に集まり、興奮状態で戦局に耳を傾けた。
日本の勝利は国民を歓喜の渦に巻き込んだ」
・・・ん?
んんん???
 
「国民はテレビの前に集まり、興奮状態で試合結果を見つめた。
日本の勝利は国民を歓喜の渦に巻き込んだ。」
・・・!!!
 
そう言えば父が読んでた文春に塩野七生さんの文章でこんなことが書いてあったと思う。
「日本はオリンピックをスポーツの祭典だと思っているが、
中韓を含めた多数の国がオリンピックを戦争と思って参加している」と。
そう考えれば男子サッカーの試合後韓国の選手が取った行為にも納得がいく。
 
近代オリンピックを始めたクーベルタンの意図とは乖離してしまったオリンピック。
一体どこへ行くのだろう。