まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

教師をもっと厚遇せよ。

教育は国の根っこを太らせるものだと思う。
その教育にお金をかけないから、
日本の国はだんだん根がやせてきて、
葉も勢いをなくし、花付きも実の付きも悪くなってきたのだと思う。
 
わたしは、教師をもっと厚遇すべきだと思う。
世の中で「先生」と呼ばれて、
収入もよくなければ人々に尊敬もされないのは、
学校の教師だけだ。
そんな職業に、一体誰が就きたいと思うか?
誰が子供をそんな職業に就かせたいと思うか?
「公務員」というくくりに十把一からげにされて、
安月給で、残業代も休日出勤の手当ても一切なし。
何か問題が起きればすべて自分のせいにされて保護者から糾弾され、
下手をすれば教育委員会や地元の議員に保護者からクレームを告げ口される。
 
結果教師になるのがどんな人種になったか?
スポーツバカばかりだ。
スポーツが出来れば教員採用試験に非常に有利なのは、
教育系の学生なら誰でも知っている。
運動系の部やスポーツ少年団の指導が出来るから。
そして、大会で優秀な成績を収めた生徒を指導した教師は出世できるから。
教員免許なんか、三流大学のスクーリングで手に入れたもので十分なのだ。
大学で勉強もせず、スポーツばかりやっていたような人間が、
残念ながら教員試験に合格することが非常に多いのだ。
そうでなければ、親が公立学校の教員である学生か。
(その場合は親が学校を辞め、空いた枠に自分の子供を採用してもらうこともある。)
 
スポーツバカか、教員二世か。
そんな偏った人材しかいないから、
さまざまな子供に対応できないのだと思う。
もっとさまざまな学生を、
しかも非常に優秀な学生を教育の場に呼び込もうと思ったら、
やっぱり・・・カネしかないだろう、世の中。
処遇をよくすれば、それにつられてやってくる者が必ずいる。
少なくとも、今医者か弁護士か上級国家公務員の方しか向いてない学生の目を、
少しは教育に向けさせることが出来るのではないだろうか。