まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

よく学び、よく遊べ

前回書いた「つまらん、つまらん、つまらん!」の補足のようなものを。
 
わたしは、一体息子の通う高校の何がつまらないと感じているかと言うと、
高校3年間に必要なものは学校の勉強と部活動だけでいい、
という考え方をつまらない、と思っているのだ。
16歳から18歳までという、人生の中でも一番やわらかな感受性を持った時期、
読むべき本だってあるだろう、見るべき映画だってあるだろう、学校の外の人と交流する必要だってあるだろう。
でも・・・その時間が全くないのだ。
山のような課題と予習・復習だけで精一杯。
うちの息子があまり成績優秀な方ではないからかもしれないけれど、
課題をきちんとやる息子が寝るのは毎日2時過ぎ。
要領がもっと悪かった1年生の頃は、はなはだしいと5時頃までかかって課題をやっていた。
 
そんな学校だから、ボランティアをしたりする暇だってないのだ。
先の大震災で被害を受けた場所からそう遠くない場所に位置している町にある高校だというのに、
ボランティアに行った生徒はほとんどいない。
そんなことをやってる暇が全くないからだ。
「それでいいのか?」と思う。
 
「よく学び、よく遊べ」とことわざにある。
意図的になのか、近頃半ば死語みたいになってしまっているけれど。
でも、実は非常に大切なことなのではないかと思う。
ミネラルウォーターが美味しいのはなぜか?
それは不純物が混ざっているから。
純粋なH2Oは決して美味しくない。
人生だってそうだろう。
いい高校に入るためだけの中学生活、いい大学に入るためだけの高校生活、
いい会社に入るためだけの大学生活、いい収入を得るためだけの社会人生活・・・。
それじゃあ、H2Oな生活じゃないのか?
そういう純粋なH2O生活を送ったエリートが国を動かし、
一流企業を動かしているから、日本はだんだん斜陽になってきたんじゃないのだろうか。
 
皆さんはどうお思いになりますか?