まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

タイムスクープハンター!!!

タイムスクープハンターのあの面白さってなんなんだろう?
昨日民放であからさまに二番煎じの番組やってたけど、
ちっとも面白くなかった。
 
タイムスクープハンター(TSH)と出会うまで、
わたしは日本史が大嫌いだった。
だって、将軍の名前とか、漢字一文字違いでみんな似たりよったりなんだよ。
○代将軍が誰とか、とても覚えられなかったし。
ひたすら年号と人名を暗記しなければならなかったのが苦痛で苦痛で・・・。
でも、TSHは歴史の表舞台に決して登場することのない、
名も無き人々のリアルな生活を切り取り、
まるでドキュメンタリーを見ているかのような錯覚を覚えるくらいのクオリティで、
わたしたちに毎週見せてくれるのだ。
そして、その切り取り方が本当に斬新。
女相撲」だったり、「辻斬りと闘う辻番たち」だったり、
「良家の子女の不始末を負う屁負比丘尼」だったり、「江戸時代のかつら」だったり。
毎回「へえーっ。」と感心させられたり、驚いたり。
そして最近のTSHは「ちょっといい話」になっているところも結構好き。
(数年前のTSHのDVDを借りてみたら、すごいハードボイルドな展開だったのでびっくりした。
あれはあれで好きだけど、今の終わり方もわたしは好きだな。)
 
昨日の放送分は「鉄火起請(てっかきしょう)」を扱っていた。
江戸時代のごく初期まで行われていた神判(神に裁きをゆだねる裁判)で、
焼けた鉄を手のひらに受け、そのやけどの軽重で訴えの正邪を決める、というもの。
主に村同士のもめごと(昨日のケースでは水利権)を収めるのに使われたらしい。
大昔の裁判、特に神判は滅茶苦茶で、
煮えたぎる湯に手を入れさせたり、濡れた着物を着せてどちらが早く乾くかで決めたり
してたらしいことは知識として知っていたものの、
やはりドキュメンタリーみたいにして見せられると心に訴えてくるものが全く違った。
立会いの役人に賄賂を贈って手心を加えさせようと画策したり、
取手(鉄を手で受ける役の者)を村で養ってた落ち武者に押し付けたり。
実は敗訴した側の取手はその場で処刑されてしまい、
その首塚などが村の境界線などにされているケースがあることなど、
「へえーっ。」「えーっ?!」「うわあ!」のオンパレード。
役者さんたちのあまりにもリアリティあふれる演技(であることを完全に忘れてしまうほどだ!)に、
娘は「ダメ、見ていられない。」と言って逃げていってしまった。
でも、大丈夫。
今回もちゃんと「ちょっといい話」にしてあったから、気持ちよく見終えることが出来た。
 
来週も、すごく面白そう。
今から楽しみだなあ。