まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

バスタ新宿は確かに…。

ネットで東京駅や新宿駅の深夜バス乗り場の異常な混雑ぶりが
記事として取り上げられていた。

わたしもバスタ新宿から深夜に出る高速バスを
何度か利用したことがあるのだけれど…。
初めて行った時にはものすごく驚いた。
待合室中、大きなスーツケースに腰掛けたり、床に直に座ったりしている人と、
バスのチケットを買おうとしている人、ダイヤを確認しようとしている人などが
グチャグチャと入り混じって、恐ろしいほどのカオスな世界が広がっていたからだ。

一番困ったのが女子トイレ。
信じられないほど数が少ない(以前は8つしか個室が無かったらしい。
増設された今でも21室だけ)ため、トイレの外にものすごい行列が常に出来ている。
バスの発車時刻の遅くとも20分前、出来れば30分前には並び始めないと、
下手をするとトイレを我慢したまま、長時間のバスの旅に出発しなければならなくなる。

待合室の椅子は、ベンチ全体がまるで樹木のようなデザイン。
でも、その高いデザイン性が裏目に出てしまい、ベンチが占めているスペースの割に
座れる人数がごくわずかしかいないのが残念なところだ。
残りの大多数は、大きな荷物を全て持ったまま発車時刻まで待つのが無理なら、
チケットの列に並ぶ人たちの邪魔になろうが何だろうがお構いなく、
どこにでも座り込むしか方法がないのである。

さらに言えば、バスタに入っているコンビニが信じられないくらい小さいのも良くない。
「水を買えば良かった」とか「発車前にマウスウォッシュだけでも」とか
発車直前になって何か買いたく人は多いと思うのに、駅のホームにある
キオスクに毛が生えた程度の大きさの店舗なのだ。
現に、ここもいつ見ても店の外まで大行列が出来ている。
その大行列が待合室への出入口を塞ぐ形になってしまい、これも
一層の「カオス化」の原因となっているのだ。

わたしは結構な年齢になっているので、バスタ新宿のカオスさが耐えがたく、
すぐ隣にある飲食店(夜11時まで開いている)で飲み物などを頼み、
お手洗いも済ませて、閉店時刻になったらバスタへ移動することにしている。
お金はかかるけれど、致し方ないと割り切るしかない。

「こんな状態で東京五輪なんて、大丈夫なんだろうか?」と思っていたら、
ネットの記事でもそこを心配しているようだった。
バスタ新宿に限って言うなら、現在でもすでに飽和状態だと思う。
利用するたびに、イライラした客同士のトラブルにも発展しかねない感じに思えた。

料金が安い上に、寝ている間に目的地へ移動できる深夜バスは
外国からの観光客にとっても魅力的なはず。
折角あんなに分かりやすい場所に バスターミナル用の巨大な建物を整備したのだから、
もっと利用客に使いやすいものにして欲しいと思う。