まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「先生は、だから男!」

昨日、園児たちとおやつを食べていたら、
突然「先生、女に見えないよ」と園児の一人に言われました。
途端に数人の男子が「女に見えない!」「女の人じゃない!」
「えー、そうなの?」と言うと、
「そうだよ。だって、話し方が女じゃないもん!」
「女の人は『なんとかしましょう』って言うのに、先生は『なんとかしよう』って言う。
あと、『やだよ』って言うもん。
だから、男!」
「着てる服が女の色じゃないもん!だから、男!」

うーん…。
誘う時「~しよう!」って言ったり、「やだよ」って言ったり、
グレーや紺の服を着てたりすると
子供たちには「女の人じゃないみたい」に見えるのか。

子供のものの見方って大人から見ると不思議ですね。
そう言えば今を去ること30年前、小学校の講師をしていた時に、
クラスの子供たちから急に「今日の先生はケバい」「派手」と言われたことがありました。
その時はたった一箇所、新しく買った口紅の色がそれまでのものより
ちょっとだけ赤っぽかっただけだったのに、
それが子供たちの目には「ケバい」「派手」と映ったらしく…。
家に帰ってから母に「口紅の色がちょっと変わっただけで
『ケバい』『派手』って言われた、そんなこと言われたの生まれて初めて!」
と訴えたのを思い出しました。

今朝、大学生の娘にモーニングコールしがてら
園児たちの話をしてみました。
娘は「信じられない、どんなに先生と仲良しだと思ってたって、
あたしが園児だった時分には(14、5年前のことですね)、
先生にそんな失礼なこと言うなんて考えられなかったよ!」と驚いた風に言い、
それからこう付け足しました。
「そんな失敬なやつらにはさあ、
『無礼者どもめ、手打ちにいたすぞ』って言ってやりなよ」

髪がとても長くて、どこからどう見ても大人の目には「若い女性」にしか見えない娘ですが、
園児たちから見れば彼女も「だから、男!」になるのかな。
そう思ったらちょっと可笑しくなってしまいました。

今日、また「女じゃない!」と言われたら、ひそひそ声の内緒モードで
「実はそうなんだよ」とでも言ってみましょうか。