まだまだいなかのねずみ

日本の片隅で妻・母・非正規雇用者している栗ようかんの思索と日常

「やけ弁」が非常に楽しみです。

NHK総合で放送中の
「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」
(略して「やけ弁」)が色々な意味で非常に面白いです。
…いや、「面白い」と言う言い方はどうかなー。
現在第2回まで放送が終わっているのですが、
毎回放送を見ながら、わたしは
「ああ、これ、分かる、分かる、分かる!」と言う気持ちで心の中がザワザワしてしまい、
お茶が冷めるのにも気付かずに
祈るような気持ちになるのを止められないのです。

このドラマは、学校の中で起こるいじめなどの問題を法律的に解決することを目的に
中学校に配属されたスクールロイヤーを中心として、
現在の学校教育の現場で起こっている問題を
非常に生々しく赤裸々にえぐり出していきます。
若い女性の教師って…ハズレくじだとは分かってたんですけどね!」
モンスターペアレントの母親に若い女性教師が怒鳴られる第1話、
正規雇用の教員と全く同じ仕事をしているにも関わらず、
低い給与と不安定な身分であり、しかも保護者や生徒に
正規雇用であることを決して知られてはいけない講師の苦悩を描いた第2話、
共にわたし自身がかつて経験したことと同じで、
見ていて胸がドキドキして息苦しくなってしまうほどでした。

もちろんドラマですので、神木隆之介演じるスクールロイヤーが
立て板に水の如く法律論をもって相手を論破する場面もあります。
しかし、それだけでは終わらない。
人間は感情の生き物ですので、頭では正しいと分かっても気持ちが納得しなければ、
本当に問題は解決して行かないのです。
そういう難しさもきちんと描かれています。

一体この先どうなるのか、
全6回のドラマがどこへ向かおうとしているのか。
怖い、でも見ずにはいられない。

まるでライトノベルみたいなタイトルで相当損をしているドラマだと思います。
本当に興味深いドラマですので、ぜひご覧ください!